子連れシングルのエンパワメントと平和学習

5月21日日曜日は2つの学習会に参加しました。

1つ目はしんぐるまざあず・ふぉーらむ主催の学習会に参加。

 

神原文子先生によるご講演で

「子連れシングルのエンパワメントをめざして!」

というタイトルでお話をお伺いしました。

 

まず、シングルマザーという言葉に違和感があるという所からスタート。

シングルマザーというよりは、ひとり親という言葉が実際に合っている(子どもを養育している無配偶者の生活者)

性別や死別や離婚や非婚、子どもとの血縁関係なども問うことなく子連れでシングルだという視点に立つ。

母親であっても個人は個人であり子どもが成人すれば子連れのシングルではなくなる。

子どもは子ども、親は親

別々の人生を歩んでいるということを意識する。

 

離婚するということに関しての「私見

愛情は永遠ではない不安定なもの。

破綻した夫婦関係は我慢しても良くなることはないし、バツイチ、離婚はワガママ、離婚は人生の失敗ではない。

悪い印象になりがちだが、離婚や非婚を決意したことをプラスのイメージに持っていくことを求めたい。

 

離別の生きづらさは多く語られるが

離婚することでのメリットは伝えられない、マイナスイメージからの払拭が課題。

プラスのイメージになるよう社会が変化するべき、そのためには個々人の生き方を尊重することができる人権施策が不可欠で、ジェンダー平等の意識を持つことに繋がる。

そして、多様な家族観が一般化できる公的支援の拡充や生活困難者への差別解消に向けた教育、啓発が必要。

 

生きづらいと感じる子連れシングルや子どもたちには十分な支援が必要。

子連れシングルと子どもたちのエンパワメントを支援すること。

子育て支援とこども支援は別々にし、子どもの声を聴くことを大切にする。

 

各地域のサポートブックなどの紹介もあり

やはり明石市が一番だということでした。

(子育てしやすい街に住むのが一番かも…とのご意見)

 

2つ目は西宮平和委員会の総会に参加させていただき

武居さんのご講演をお聞きしました。

タイトルは

被爆の惨禍をいかに次世代につなぐか!現状と取り組みについて」

G7で被爆の実相を自分の目で見ること、その場で話を聴くことで表向きと心の中の自分にそれぞれの首相が向き合っているのではないかと期待している。

 

原爆被害者の会の平均年齢は84,5歳になり次世代に継承することが課題になっている。

被爆者は万人の力があるという言葉を聞き、自分は最後の被爆者という自覚の下惨禍を伝えることをさらに強めていかなければならないと感じている。

 

子どもたちの間でも軍拡が当たり前になる空気感の中、今が戦前にならないように子どもたちに学校で平和学習をしてほしいと知人から言われている。

 

これから10年後を見据えた時、継承をどのようにしていくのか?

原水爆協議会の存続自体も考えていかなければならない。

戦争を知らない世代が85%を超える中で戦争をはるか昔に感じる子ども値にどのように伝えていけばよいか?

現在平和学習を市内の小中学校の一部で行っているが、

学習をした後の子どもたちは素直に平和について考え、伝えていくことの重要性を感じている。

その思いと現実がちゃんと繋がるようにしていきたい。

 

そして、戦争を忘れてしまわないようにするための伝え方について

どのような方法がいいか子どもたちと対話をしながら進めたいという風に思う。

 

というお話でした。

西宮市で毎年開催されている広島平和ツアーの様子も写真で紹介いただき

あらためて多くの方に知っていいただく方法を一緒に考えたいなと思いました。