6月議会 一般質問 ③子どもや保護者の声を聴く機会を設けてはどうか?

新型コロナウイルスによる学校休業期間は今まで経験したことのない非常事態でした。

今回の休校に伴う影響については、すぐに見えてくるものや経年で現れてくるものなど子どもの育ちにも大きく影響してくるものと考えています。

そのような中、子どもの状況や家庭の状況はどうであったのか最低限教育委員会としてもしっかりと把握するべきと考えます。

この休校期間中にも市民グループが子どもの声や保護者への聞き取りを実施し市教委、議会、市長へその声を届けました。

また、学習保障に関しても違う市民グループがオンラインでのアンケート調査を実施していました。

保護者や子どもたちは、この長期にわたる休業期間にどのような思いを持っていたのかということはこの2つの市民グループが待てど暮らせど、行政が私たちの声を聞こうと動き出す様子がないことから始めたアンケート実施という活動でも見て取れます。

教育委員会は今後、このような保護者や子どもたちの声をどのように聞き取りしていくのか以下2点について質問します。

 

 

・他市では実施しているところもありますが、ストレスチェックなど子どもの状況、状態を調査し今やらなければならない子どもたちへの支援や今後、必要になる対応について考えるための調査をするべきと思いますが教育委員会はどのように考えてるのでしょうか?

 

答弁)学校では臨時休校が終了し再開した後に、教育相談アンケートやいじめアンケート等を実施するとともに、教育相談週間等を設定し児童生徒の心の状況把握に努めています。

相談の中で、アンケートを基に気になる児童生徒に関しては、学級担任、養護教諭を中心に丁寧な教育相談を行い、必要に応じてスクールカウンセラー等と連携して支援しています。また、個別に児童生徒や保護者、教職員からの相談内容に応じ、心のケアのための、スクールカウンセラーとの面談等も行っています。

同時に各中学校区に配置されているスクールソーシャルワーカーを活用し、こども家庭センター等の関係機関と連携し必要な支援を行っているところです。子供たちが抱えているストレスについては子供たちが発信する情報を早期にキャッチして適切に対応することが求められます。今後も引き続き、子供の状況把握を行うとともに、必要に応じて適切な支援を行っていく。

 

・休業期間中の家庭の様子や子どもの様子などを聞き取りし、今後の対応のために必要な記録を残すべきと考えます。西宮市では全校がそれぞれ学校評価アンケートを実施しているが、そのような機会に合わせてアンケート調査をしてはどうか?

答弁)これまでも、教育委員会に寄せられるご意見、学校を訪問しての保護者や子供からの声も参考にしながら、対応を進めてまいりました。例えば、今回の臨時休業の長期化にともない、ICTを活用した学習の充実を求める声を多くの家庭からいただき、学習サイト「まなみや」の開設につながっています。

 

議員ご提案の学校評価の一環として実施される保護者アンケートに共通の質問項目を設けることにつきましては、学校評価は各校においてあらかじめ設定した目標についてその達成状況や取組みの適切さを評価し、運営の改善を図るためのものであり、その資料となるものの一つが保護者アンケートです。

 

教育委員会としましては、即時に対応が求められる点や市全体の共通の取組みを考えていく上では、引き続き、担当指導主事を中心に学校への聞き取りを丁寧に進め、保護者や子供、学校現場の声も集めながら、第2波に備えていきたい。

 

以上のようなやり取りをしました。

学校ごとの運営に関しては、この休業期間中にも差があったことは

先日出された「新型コロナウイルス感染症検証報告書」の中でも課題として書かれています。

https://www.nishi.or.jp/kurashi/anshin/infomation/k_000112444.files/kensyouhoukokusyo.pdf

 

各学校の運営をアンケートするものならなおさら、

共通項目を設けて市として全体把握をするべきです。

また、就学前のお子さんがいる家庭でも

どのような状況だったのかに関しても

市として把握する必要があると考えます。

 

市長も、市民が行ったアンケートに関しては、その取り組みがいいものだったと

するものの、行政がそのようなアンケートを取ることに関しては

はっきりとした答弁はしてくれませんでした。

「オープンにしのみや」を掲げる

石井市長には残念な答弁でした。

 

私たちの声を共通した項目で聞き取りし

それを公表した後、今後の方針や施策に活かすべきです。