教育委員会会議臨時会が開かれていました。
内容は教科書採択について。
今回は小学校、市立高校2校それぞれ、支援学校の教科書を選びました。
選び方は各教育委員さんが自分が薦めたい教科書会社の名前を言って、どういった視点で教科書を選んだのか発表、そして一番多くの評価を得た教科書会社の教科書を採択していくという流れです。
各委員がそれぞれ大事にしたいと思っていることが、よくわかり、また、選ばれた教科書がこれから子どもたちの手元に届くのだな…ということを想像して聞いています。
以下、小学校図書の選ばれた教科書とその際の委員の意見のまとめです。
国語
光村図書
主体的に学べる工夫がしてある、問いを立てるということが導入に繋がる、自分で考える力を大切にしている。
書写
東京書籍
毛筆の導入部分がわかりやすい、道具の説明が明確、意欲を高める、硬筆から毛筆への見通しが持てる。
社会
日本文教
問いを意識させている、多様な意見や考え方、自分自身で考えて伸ばす、兵庫が教材に使われている、4年前の採択の際には立憲主義について説明があり憲法について書いてあったのになくなっていて残念。(←ご指摘があり、憲法については書いてありますとのことでした。誤情報申し訳ありません)
地図
西宮市がどちらもページの境目になっていて残念。見やすいものになっている。自然災害から身を守ることなどの記載があって良かった。
算数
啓林館
スパイラルな考え方ができる、プログラミング課題が設定されている問題ができた達成感からさらに深めていく工夫がされている。自立的に解決身近な課題で数学的に捉えることを楽しめる。
理科
啓林館
仮説を立てる際に話し合って推論していくようにしている。五感をはたかせることができる。味方と考え方わありやすく「なぜ?」がスタートできる。防災的な観点。
生活
東京書籍
学習の流れキャラクターが多用してある好奇心を持てるようにしている。幼保からの繋がりの流れがある。自分でやってみたくなる。
音楽
教育出版
いろんなコンテンツがある。アート志向で考えるよりも感じること。君が代に関しては国家ありきでない地域愛を感じる。
図画工作
日本文教
図工から美術並行する際にうまくやらなければならないという傾向で好きでなくなるが自分を表現することを育てる。読みやすくわかりやすい。道具の説明がわかりやすい。
家庭科
東京書籍
実際にやってみたい気持ちになる。キャリア教育に向いている、課題を見つけやすい。ごちゃごちゃしていない方を選んだ。
保健
(不明 聞きそびれた)
個人差、多様な生き方、性差がわかりやすい。自分自身がどんな課題があるのか?しりゅが充実している。喫煙問題に触れられている。
外国語
発音の確認、ホップステップジャンプで繋がりを持てる。人権、多文化理解が配慮されている。
道徳
光村図書
議論する道徳、価値の誘導がない人によって違う問いの立て方ができるか?他人の意見を尊重できるか?子どもの権利条約の記載がある。
立憲主義や憲法に関して書いている教科書がないという事実に驚きます。そして、そういった視点を持って選ばれていたことはこの教科書採択の大きな意味があるなと実感します。
それ以外にも、子どもの権利条約についての記載がある教科書を選んでくれていることや子どもたちのことを想像して教科書が選ばれていく、とても大事な部分に関して委員のみなさんの意見を聴くことができ良かったです。