3月議会が閉会。最終日の討論の中での意見に関して。

新年度予算に関して意見を最終日に述べました。

以下、その内容になっています。

 

まず、質疑をさせていただいた通学支援についてです。
学校協力員を活用した通学支援制度について、ようやく制度を作って行くスタート地点に立ったと私は思っています。これから、制度を運用する中でそれぞれの障害や環境に合わせてスタート地点から変化していくことは当然のことで、誰もが使いやすい制度であること、またそのために丁寧に当事者の声をきいていくことをあらためて要望させていただきます。
先の答弁では「今後も、教育と福祉の連携は不可欠であり、障害のある児童生徒の支援について関連部局が一体的に取り組む必要があると考えている」とおっしゃっていただいた通り、障害者差別解消法ができ、子どもたちの様々な学習機会の場を障害を理由に妨げることがないようにというその根拠を大切に今後も進めていっていただきたいと思います。
また、有償ボランティアの中でできることが限られるという中で積極的に研修を受けていただくことができないことが常に課題となっています。
日常的に子どもたちに関わる人たちへの処遇に関しては今までにも指摘している部分ではありますが、今一度有償ボランティアを含めた考え方について整理することをお願いします。
次に、未来づくりパートナー事業のコロナ課題解決型について意見を申し述べます。答弁では「今回の申請で浮き彫りになった課題に対する市の取組み方につきましては、地域社会には、行政が取組むべき課題、市民の皆さんで解決していただくべき課題、行政の領域と市民の領域の狭間にある課題など、様々な課題がありますことから、今回の提案事業を通じて、それぞれの課題や取組状況の把握に努め、関係部署とそれらの共有を図る中で、市として必要な取組や支援の方法を検討していく必要があると考えております。」とのことでした。
是非とも、今後の検討にしていただきたいということ、またその際には事業所の意見を丁寧に聞くことや審議会等での意見も聞きながらより支援の隙間をなくすこと、そして、その隙間を埋めていただいている市内の民間団体が継続的に活動できるよう、丸投げにすることなく、協働して進めていくことを要望します。

最後に昨夜、東北ではまた震度6強地震があり、つい先日東日本大震災のことを思い、そして阪神淡路大震災の記憶もまだ鮮明な中、災害の中では要援護者支援が課題となっています。このコロナ禍の中でも多種多様な課題が浮き彫りになり、今この社会の中できめ細やかな支援を行政、事業者、市民がそれぞれの立場でおこなっていくことができる環境が求められていると感じています。
西宮市は、市民力の強い街です。
環境学習都市宣言をし、市民がこの阪神間で唯一残る自然海浜を守り大災害も乗り越えてきたという歴史があるようにこの西宮市を未来に、子どもたちに、受け継いでいくことを見据え目先のことだけにとらわれない街づくりを進めてきたという自負がある街だと思っています。
そして、人が優しい。誰かのためにと思ってくださる方が地域の中で踏ん張ってくれている。それはこの西宮市がそういった優しさの基盤が整っている街でその基盤の一部は政策が影響していることも少なからずあると感じています。
市民が作り上げてきた持続可能な街、西宮を今後も市民と行政がさらに繋がり、対話をしながら一緒に街を作り続けていけるようにということをお願いして一色風子の意見とします。

 

後段に西宮市のことを取り上げたのは市長選挙を意識したことからこのような意見を述べました。

維新の候補とお会いする機会が2度ほどあり

その際に意見交換をさせていただくことができました。

チラシに書いてあった「皇統教育」を進めていきたいという思いに対して

具体的にどのようにしてこのような考えがおありなのか?今後どのように施策を進めていかれようと考えているのか伺いました。

その中で、学校教育の中で1か月に1回は皇統について学べる機会をもちたいというお考えに対して、「それは教育への政治介入ではないか?」「それよりもその時間を取るのであれば、環境教育を進めていただきたい。西宮市は環境学習都市宣言をしているので」と個人的な意見を申しました。

それに対して、環境学習都市宣言は自分が来る前にあったものでそのことに関しては興味がないとのこと。環境問題に関しても積極的に考える姿勢をお持ちでないということがその際の意見交換で見えました。

後日、市民の方との学校給食に関する意見交換の中でも、西宮市の良いところは塾が多いところとおっしゃっていたり、オーガニック給食の推進と農政との関係性についての具体的な施策をお持ちでないということも見えたところでした。

市民に対してはどちらかというとお客様という視点を持っておられて、一緒に街を作って行く問題共有をしていくパートナーという意識ではないのではないか?というところも、住民自治、市民自治を大切したい私とは考えが違う方なんだと感じました。

 

そんな風にあらためて市長候補とお話をすることで、私はどんな街を作って行きたいのか?西宮市の未来や好きなところがどこなのかよく見えて、今回の討論の場での意見となりました。

明日から市長選挙です。

候補者の人となり、その人の姿勢、考えは大切です。