特別支援教育審議会の傍聴へ 次の開催は2年後!!

今日は未来センターにて特別支援教育審議会でした。

www.nishi.or.jp

①幼稚園における基礎的環境整備

②小中学校における基礎的環境整備

③西宮養護学校の通学及び校内支援体制

④教職員の専門性の向上

⑤交流および共同学習の推進

⑥医療・福祉との連携

以上の審議事項についての

現状と課題、進捗状況を審議されました。

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公立幼稚園では

こども未来センターで研修を受けた幼稚園教諭が

特別支援教育体制強化に係る担当教員として配置されています。

13園中5園をセンター機能を持たせて

他園への教育相談等を実施できるように新たな支援体制を構築

していく予定だそうです。

 

専門性を広げていきたいという教育委員会の思惑ですが

センター機能を発揮するためには

その担当教員が動きやすい勤務体制が取れるのか?

というところが非常に重要な気もします。

 

そもそも

いつも議会で指摘していますが

西宮市の公立幼稚園の教員採用は10年間止まった状態で

ようやくこの2,3年で1人、もう1人と採用が復活していますが

人的確保ができていない…

また、後継を育てていく環境を10年も失っていたので

西宮市が培ってきた幼児教育の基盤を本当に

次に伝えていけているのか?

 

 

頑張ってほしいところですが

ないものから引っ張てくることは難しい。

本気でやるのなら

しっかりその根拠となる予算も見えるようにしてほしいなと思います。

 

 

また、小中学校では特別支援学級が年々増えています。

特に、在籍7人以上の学級数、同じ障害種別の学級が複数ある学校、

通常級にいる子どもの数、支援員の先生の数が

右肩上がりだそうです。

 

この、支援級が増える要因は何かとの質問に

「教職員の見立てができるようになってきたので増えている」

という回答にはビックリ!!

委員の方からは

それ以外に、サービスを受けるために診断を安易にして(過剰診断)

診断の幅が広がっているのでは?という意見が専門家から出ているという意見もありました。

 

診断がなくても

どの子も支援が受けることができる体制があれば…

とのご意見も併せておっしゃっていただいていて

それは本当にその通りやなと思いました。

 

県教委が配置してる

「学校生活支援教員」

が行う通級指導のルールと様式を西宮市として整えたとして

・学力補充のためではない

・保護者の同意を得ること

・個別の支援計画などの作成をすること

・学校全体で取り組む

としたという報告もありましたが

委員からは、学習の補充を行わないとしたことで

子どものニーズに制限がかからないのか?弾力的に動けるのか?との問いに

自立活動が大原則となっている。

ということで、制度があることで

壁となっていることが多くあるのかもしれない

と、課題も見えました。

 

また、新たに市独自で配置していただいた

介助支援員に関しては

学校によってはうまく活用できていないケースもあるのではないか? 

とのご意見も出ていました。

 

GIGAスクール構想の中での特別支援教育に関しては

読み・書きの評価が中心の学校教育の中で

そのことが苦手で評価されない子どもたちにとって

このGIGA構想は光になるというご意見もあり

西宮市の国語の教科書会社はデジタル教科書を保護者向けに販売もしているので

是非とも合理的配慮の中で

学校で使えるように各学校長には伝えてほしいというご意見もありました。

文科省はデジタル教科書を使うことに関して容認しているので…)

 

西宮養護学校に関しては

全体の生徒数は減少傾向

その中で高度の医療的ケアが必要な子どもたちが増えており

看護師の配置など

連携ではなく提携して安定的に配置されることを希望されていました。

また、医ケアにかかるマニュアルを県のガイドラインだけではなく

市独自のものを作成していくそうです。

 

2時間の審議の中では勉強になることも多かったのですが

次回の審議会は2年後ということで…

インクルーシブ教育の視点でもっと踏み込んだ議論も

してほしい!!

というのが私の意見です。