衆議院議員会館で勉強会

今日は東京に日帰り。

テーマ1は2020年度地方財政対策と2019年度補正予算について

テーマ2は地球温暖化対策の「地方公共団体実行計画」

テーマ3は認知症施策推進大綱について

最後に産後ケアセンターについて

テーマ1は来年度予算に関わる国の流れが見えてくるもの。今の日本の流れとしては国のやりたい事業にお金が付くことがほとんどなので、自主事業以外はほとんど国の流れを見ればこれからどんな事業が始まるのか見えてきます。

私が気になったのは、防災・減災対策の推進の中にある森林環境贈与税と技術職員不足の市町村への支援について。

森林環境贈与税とは…

環境や防災の観点から森林整備費に必要な財源を森林環境税として年額1000円を個人税として徴収、その税金を各自治体の森林整備やその促進に活用するというもの。

今年度からその森林環境贈与税を使って、西宮市は学校の整備に国産材木を使用するという名目で活用しています。

新年度は今年度よりも使えるお金が倍になるので、どういった目的でこの贈与税を活用するのか確認することが必要だなと思っています。

また、技術職員の支援については中長期派遣の技術職員を平時も増員できるというもの。西宮市は職員の定数条例で定数に余裕がないので、どこまで可能なのか?これが本当に必要なものになるのか確認してみたいと思いました。

今年度補正予算では

ギガスクール構想なるものが予算化されていて、一人に一台タブレットが配布されるとか…多分、繰越予算になるのでしょうが、ギガスクール構想自体をちゃんと理解しないととりあえず、タブレット導入できるから…みたいな安易なことではなく、この構想自体がどんなものなのかよーく勉強していいきたいと思います。

テーマ2の環境関連について…

国の描く脱炭素に向けた考え方はとてもいいと思ったのですが(火力発電についてはノーコメントでしたが…)

地域循環で今までエネルギーを輸入していた分を

地域内循環させていきましょうとか、都市部と農山漁村とが地域循環共生圏としてパートナーシップをもってやってきましょうとか、やりたい!と思っていたことを国も考えているのか…ということだけはわかりました。

帰ってから確認したいのは、温室効果ガスの排出量のこと。

西宮市には阪神高速新名神名神も通っているのでその排出量をどんな風にとらえているのか?また、これから今津の方でも高速道路の計画があるけどそのアセスについてもう一度確認しておきたいと思いました。

テーマ3は認知症施策推進大綱について

去年の6月に閣議決定された大綱。

中身は認知症本人を中心にして考えていくということにシフトしていて、厚労省だけの問題ではなく全体の問題として捉えていくというもの。

中身は、今まであった地域包括ケアみたいなものなので

地域の中で認知症のことを理解して共生していきましょうということなのですが…

厚労省の職員の説明の後、認知症の専門の木之下徹先生の講演では、この大綱の問題点を指摘。

認知症が予防できるという風に思い込んでいるというところから、考え方を変えなければいけないということを熱く面白くお話してくだいさました。

認知症は薬で一定緩やかにすることはできても、改善されるわけではない。脳トレをして予防できたりするものでもない、誰がなってもおかしくないみんないつかは認知症になるものだという視点でいなければならない。

治したい、予防したい、とめたい、という意識が本人を苦しめてしまうものになる。

インクルージョンの考え方で、包括的にその本人を理解していくことが必要でこの大綱には合理的配慮や人権的な部分が抜け落ちているということでした。

これから、この大綱をもとに西宮市でも認知症対策として進めていくと思うのですが、「認知症になっても良い」ということを前提にした政治判断をしていってほしいという言葉が印象的でした。

私も、認知症の人の関わる専門職の方々の事例検討会に参加させていただいたことがあるのですが、その時も認知症が問題なのではなく、本人さんの周りの環境に課題があるんだということに気づくことがありました。

周りの環境でその人の暮らしやすさやQOLは変化するのではないか?ということを考えてとりくんでいきたいと思います。

本当に楽しく生きていけることがやっぱり大切。

そのために何ができるか?考えたいです。

最後に産後ケアセンターについて。

立憲民主党阿部知子議員から産後ケア事業についての報告がありました。

前年度よりも1,5億円ほど予算が多くなっています。

その予算が増えたのは、産後ケアセンターの整備費が半分出してもらえるようになったというもの。

産後ケアは大事なんだと、国会でも議論されているということはわかりましたがまだまだそれが予算化されていくのには、時間がかかりそうです。

母子手帳にも子育て世代包括支援センターの図式にもこの産後ケアセンターについては書き込まれているようなので(書き込まれるようになったが正解かな?)これから、この重要性をもっと訴えていかないといけないなと感じました。

西宮市ではようやく、助産師の訪問支援が始まりましたが

私たちが求めているのは、指導助言じゃなくて安心して休める時間なんだよ!

ということをあらためて大きな声で言っていきたいと思います。

産後ケアは子育て支援の本当に大切なベースとなること。

ショートステイ型の産後ケア事業始めることができるように課題の洗い出しをもう一度やっていきたいと思います。

以上、本日の勉強会の報告

ダイジェストでした。