今日は教育委員会会議の定例会でした。
その内容を公開部分だけレポートしておきたいと思います。
まずは、教育長報告について。
幼児教育や大学教育の課題についてお話しされていました。
子どもたちの自分の時間をもって集中することができることや熱中することができる時間の大切さ、そこから学びへと向かうことの重要性など。
大学教育は欧米のように出口主義に向かう必要性があるのではないか?今の日本の入り口主義では探求を大学になってからも進めていくことができないのではないか?ということ、これからの大学教育の在り方については、新学習指導要領にも反映させれいるということでした。
また、教師の在り方についても言及されていて…
学級の子どもの数と学力は比例するものではなく、教える先生の意欲や学習環境が大事。
大学では200人の生徒に一度に教えている場面もあるのだから…
ということで、
教員の指導力、力量、社会性、自尊感情を子どもの持たせるアプローチ
が大事ということでした。
また、社会に開かれた教育課程ということで、学校での体験活動、特別活動の意味付けや地域によって違う課題に関して地域の協力を得ながら進めていくことの必要性のお話、
不登校の原因がわからないが夢や目標を持つことが大事、自尊感情を育てていくということを支えていくということも大切。
運動能力の低下やスマホとの付き合い方、視力の低下やSNSの使い方への指導
などなど、教育現場は課題が豊富ということはよーくわかるお話でした。
感想としては、教師のあり方についての話の中の学級の子どもの数の関連でいうと、それでもやっぱり子どもの数が少なければ目は行き届くだろうなとか、学級数が増えれば校務分掌を分担できるだろうな…という風に思います。
そして、学力をどう捉えるか?という部分もしっかり議論しなければいけなくて
みんなが平均的を目指すということで良いのか?それとも個々の学びの伸びに目を向けるのか?で違ってくるでしょうし、学力と学校運営はどこに視点を置くかで変わってくるだろうと思います。
昨日、ある人と話をしていて西宮市独自のインクルーシブ教育を進めるための条例を作ってほしいという話が出ました。
理念ではなく、具体的にどうしていくのかわかるもの。
インクルーシブ教育は「障害がある子、外国籍の子、不登校の子、社会的養護の必要な子などなどだけではなくすべての子ども」の学びの保障を進めていく必要性があって、そのための予算の根拠となり得る条例。
考えていきたいと昨日は布団に入ってからもどうすれば良いか?
を考えていました。
教育委員会会議は教育長報告以外に、公開で議論される内容もあるのですが、
今回は特に社会教育委員会議からの答申書について。
生涯学習と社会教育のありかたについて答申がありました。
今後の社会の持続的発展などを見据えて…ということなのですが、委員からは
持続可能な地域社会つくりは教育とどう向き合えばよいのか?
西宮市が考える地域社会つくりはどんなもので、何を柱にするのか?
シチズンシップと市民性という言葉の違いは何なのか?
SDGsのターゲットとゴールに合わせて具体的に示す必要があるのでは?
おっしゃる通りの問いだな…と聞いていました。
令和2年度には生涯学習推進計画(これに関しては、前年度の民生常任委員会の副委員長をさせてもらっていた時に、内容をもう一度精査してほしいと正副委員長の希望で持ち帰ってもらったままでその後どうなるのか心配していた計画)
を市民に示していく際に、答申を背骨にしながら内容をつめていくということ、
また、5次総合計画に合わせてSDGsとの整合性をすり合わせを始めているということでした。
答申をまずは読み込んでいかないといけないなと思うので
ご興味ある方はぜひ目を通していただければと思います。
その他は、西宮養護学校には特別支援実習助手という人がいるんだ…とか
(言語聴覚士さんと臨床心理士で自律活動に関わる人員だそうです)
名塩和紙の実習の料金の減免には、外国人の留学生や児童福祉施設の子どもなんかも減免対象になることがあるんだ…というような内容がありました。
次回の教育委員会会議定例会は3月11日を予定しています。
朝9時からが基本になっていますが、ホームページなどでチェックしてみてくださいね。
そうそう、開始時刻を過ぎたら以前は入れなかったのですが
去年の春から遅れても公開案件は傍聴できるようなりましたので。