伊丹市立神津こども園へ


今日は伊丹市立神津こども園の視察に行ってきました。

たくさんお話を聞かせていただき、施設の中もくまなく見せてくださり説明もしていただきました。ありがとうございました。

公立のこども園への見学は今回で2施設目。以前の宝塚市の西谷こども園はもともとあった幼稚園をこども園に改築してありましたが、今日お邪魔した神津こども園は新設のこども園こども園のために作られた施設は現場で働く人々の意見が反映されているようで、自慢の施設といった感じでした。案内して下さった園長先生も職員の方も本当にこの場所が好きなんだなと感じさせてくれる、そんな雰囲気で溢れていました。この施設の売りはフレキシブルに動けるということ。いろいろな部分に工夫がしてあり、こども園ならではの0.1.2歳と3.4.5歳、保育所機能と幼稚園機能がうまく混ざり合った「なるほど」と唸ってしまう仕掛けがたくさんありました。
もともとこの地域には公立の保育所も幼稚園もあったそうですが、幼稚園は定員割れ保育所の定員も横ばいといった中でこの地域からこどもの施設自体をなくしてしまうか別の方法を考えるかといった議論があったそうです。そんな中でこどもが少ない地域から、子育てしたくなる地域に変化していくためにまちづくりの一環として、長く使われていなかった中学校用地だった場所にこども園を作り隣はお年寄りのための福祉施設をそしてもう一方の隣には現在児童館と支所を建設中という、(こども園のお向かいは小学校です)地域の再生をこども園を中心にしてはかってらっしゃるのを見ることができました。
実際にこども園にしてから2年目、去年よりも今年度の方がこどもも増え、選んでもらっている場所になっているようです。
もともと伊丹市の公立幼稚園にはおあずかりも、3歳児の受け入れもなかったそうですがこども園という新しい枠を作りその部分はこども園だからこそできることとして、市民のニーズに応えているそうです。
西宮市でも市民のニーズとしておあずかりも3歳児のクラスをつくるというのもある中、待機児童という大きな問題を抱えている西宮市。なかなか市民の本当の思いに応える事ができていない部分をこのこども園で全て解消されるのではないかしら?と思っています。
私立の幼稚園もなかなか入る事ができない、ましてや保育所は待機児童でいっぱい、認可保育所に入る事ができない人は認可外保育所に行ってくださいと窓口で言われましたという話もあります。認可外保育所は西宮市ではなんの補助もないのと同等の現状。運営は全て保護者の支払ってくださる保育料でまかなわれています。認可の保育所よりも保育料は高く、働くスタッフの給与は認可園に比べても安くなってしまうという現実があります。もちろん保護者の負担額も認可園とは比べものになりません。西宮市は認可外保育所に行かなければいけなくなっている世帯に対してなんらかの補助をするべきだし、行き当たりばったりのようになっている待機児童対策ももう少しきちんと計画を立てなければ、次から次へと問題が出てきてしまうのではないでしょうか?
年が明けてからすでに保育所に入れないかもと不安を募らせる声がどんどん耳に入ります。
本気出して市民の為になんとかしようというところ見せてください‼︎私も知恵を絞っていきたいと思います。
特別な給食だったそうです。
3.4.5歳のお部屋はパーテーションで区切れるようにもなっていますが見たときはオープンでした。

給食室にもこだわっています。
こどもの目線で見えるように、5歳のこどもが配膳しやすいように、工夫がいっぱい。
平屋の建物で、屋根はこどもたちが遊べるようになっています。向こうに見えるのが福祉施設です。
小さい子のお部屋