子ども支援学研究会

先日大阪にて子ども支援学研究会に参加してきました。
テーマは、
子どもの権利の視点から「子どもの貧困問題」を考えるー乳幼児期の子どもに保育を保障する取り組みを通してー

「解放保育運動」のお話は本当に昔から今もまさにそうであってほしいと思うような運動で、でも昔から求められてきたことが現代の今でも取り組みとして拡がっていないことが、こうした子どもの貧困や待機児童の問題に繋がっているんだと、聞いていて納得しました。
・平等にどの子も保育所に入ることができるために、保育料の無償化が求められ
・子どもの育ちを保障するために、福祉と教育の統合が求められ
・単なる受益者ではなく主体者になるために保護者の組織化が求められ
てきた、というようなお話などなどと共に保育の現場のお話やシングルマザーの当事者の方のお話など子どもの権利を大切にすることをあらためて振り返りながら聞いていました。

今回お話を聞いていて感じたのは、子どもは受益者ではなく遊びを想像して実践していく人なんだということ。
だからこそ、子どもたちの遊ぶという権利が危機管理という大人の事情によって妨げられてはいけないのだろうなあと思います。なんでもかんでもいいよというわけではありませんが、その危機管理に集中しなければいけないほど、一つの場所に子どもたちを詰め込むことは良くないよね、保育士さんだって子どもを監視するために配置されているわけではなく、子どもたちの遊びのサポートができるから楽しい、やりがいが持てるんだろうなと思います。
待機児童対策は待機児童を減らせばいいという視点ではなく、どの子にも必要な保育を受けられるよう大人は準備し、その場所は子どもたちが遊びたいときに遊べるように(お昼寝の時間やご飯の時間にまで遊べと言っているわけではありません)解放されていなければいけないのだなということが、また少しわかったような気がしました。