今日は一般質問でした

今日は一般質問でした。
議員になってぐるりと1年回って2年目に突入。
まだまだ不慣れで、今回は時間内にすべて話すことができず・・・続きは教育子ども常任委員会に持ち越しです。
今回の質問の全文と答弁を一緒に載せておきます。
お時間ある方は是非、ご覧くださいませ。





待機児童対策について
 公立幼稚園での認定こども園

待機児童対策を考えるにあたり、強く言っておきたいのは待機児童というのは今に始まったことではないということです。西宮市では平成10年から保育所の弾力運用が始まっています。もう18年も前から保育所に入りづらくなっているということです。西宮市だけにとどまる話ではなく、国がどれだけ、そのような状況を放っておいたのか日々の育児が忙しくて声を上げることができなかった親たちの声がようやく大きく聞こえるようになるまで、無関心でいた国の政策の犠牲のもと今こうして各自治体にしわ寄せがきているのです。ようやく聞こえてきた子育てする人たちの声にしっかり国は耳を傾けて、子育てすることに負担を感じないように、真剣に取り組んでもらわなければいけないと思いますが、その政策を待つ間にも保育所には入れない人たちは年々増えるばかりです。今からでも、私たちは子どもたち一人一人が尊重され、のびのびと育つことができる環境をどうすれば作ることができるのかを考えながら子育て支援の中の待機児童対策を考えていかなければいけません。
今の西宮市の現状は4月1日付での厚生労働省の定義に基づく待機児童数は183人です。が、その数よりも私たちが考えなければいけないのは不承諾数です。その不承諾数は636人、去年よりも200人も増えています。保育所を諦めて幼稚園へ入園し幼稚園終了後のお預かりなどを利用している人たちはそもそもその中には入っていません。
連日の議員の一般質問の中でも明らかにされていっていますが、西宮市は3年間をかけて1500人分の受け入れ枠確保しますよという数の話ばかりが先立っているように感じています。もちろん、早急に保育の必要性のある子どもたちが保育所に入ることができるようにまずは市として考えていかなければいけないのはもちろんのことですが、子どもたちが育つ環境のことにしっかりと目を向けて将来の子育て環境のあるべき姿にも目を向けながら整備を進めてほしいと考えています。

それを踏まえて質問します。
明石市吹田市伊丹市宝塚市など他市では待機児童対策の一環として公立幼稚園を公立の幼保連携型認定こども園に移行し、待機児童を解消させるための一つの方法として取られている自治体が増えてきています。これは待機児童の解消を思うと数では大きな保育所を作ることに比べれば劣るかもしれませんが、子どもたちの生活環境や将来を見据えた時の多様な子育て世帯が利用することができる施設という意味では大きな役目をはたすことができると考えます。
幼保連携型の認定こども園の一番良いところは、就労に関係なく入園することができるというところです。保育に欠ける要件という壁が取り払われ、親と子が必要とすれば入園できるのです。育休をとる際に保育に欠ける要件がなくなり通い慣れた保育所を辞めなければいけなくなるということや生活の上で深刻な離職や解雇といった際にも1号認定、2,3号認定という書類の書き換えだけで同じ場所に通い続けることができ子どもの日中の生活は保障されます。
国では私立幼稚園が認定こども園に移行するための財政支援を提案していますが、西宮市では私立幼稚園の認定こども園への移行もなかなか進んでいないようです。しかも、すでに市内にある私立幼稚園では「お預かり」もしており文部科学省厚生労働省内閣府から出ている「幼稚園における待機児童の受け入れについて」という通知にある「地域の状況に応じて積極的に待機児童の受け入れに努めていただきたい」という通知に対しては市内の私立幼稚園では一定こたえていただいている形になっています。
そこで公立幼稚園がどのようにして、待機児童対策に対応していくか、「幼稚園における待機児童の受け入れについて」は公立、私立の双方を指す。と書かれています。公立幼稚園でも待機児童対策を公立幼稚園としてでできることを担っていかなければいけないのではないでしょうか?
今休級休園が決まっている園をその後幼保連携型認定こども園として活用させることで、ニーズが低いために公立幼稚園が休園してしまい公立幼稚園に行きたかったのに諦めざるを得なかった方々にも一定、幼稚園部分が残ることでこたえることができると考えます。その上その地域での保育の役目を果たし,小規模保育所との連携も取れるので待機児童対策にもなります。保育所と幼稚園の良いところを兼ね備えたうえに幼保連携型認定こども園は子育て世帯への支援ができる地域での役割を果たす拠点園にもなりえるでしょう。待機児童対策が緊急的なことは私もよくわかりますが、目先の解消だけで施設を整備するのではなく認定こども園のようにどんな子どもも入園できる公立での幼保連携型認定こども園の設置について市としてどのようにお考えになるかお答えください。

☆答弁

幼保連携型認定こども園は、保育所と幼稚園の両方の機能を備えた施設として待機児童対策に有効な施設であると考えておりますが、教育委員会といたしましては、休園・休級が決定した公立幼稚園の幼保連携型認定こども園への移行は考えておりません。
また、休園後の施設として、認定こども園の設置を検討する場合、公立ではなく、民間での設置・運営を前提としてまいります。
その他にも、休園後の公立幼稚園施設の活用方法については、0~2歳児と保護者を対象とした子育てひろばや、小規模保育など、他の子育て関連施設への転用も視野に入れながら、市長事務部局とも協議して決定してまいります。


子どもたちの放課後の居場所について

子どもたちの放課後の居場所については、居場所づくり事業が昨年から新しく始まりましたが、それ以外にも放課後子ども教室や育成センターなどが西宮市内では子どもたちの放課後を過ごす場所として開かれています。
ですが、放課後以降の夜にも居場所を求めている子どもたちがいます。
市内の育成センターや保育所での延長利用者数はどちらも約1000人、保育所を卒園した後そのまま育成センターに行き始めてもその時間までの延長利用が引き続きされているご家庭も多いのではないかと思われます。単純に考えても育成センターを卒所した子どもたちはその後夕方から夜にかけてはそのまま一人、もしくは兄弟で家族の帰りを待つのだと思います。
働く親は、早く自宅に帰って子どもたちにごはんを作って一緒に食事をして、お風呂に入ったり、子どもの音読を聞いたり、共に過ごしたい。そのために、帰ってからの食事の準備が少しでも早くできるように前の晩に準備をしたり、朝のうちに準備してから出勤したり、いろいろ工夫しながらやりくりしています。でも、毎日完璧に家事も育児もこなすことができる人はそんなにたくさんいるのでしょうか?現代の子育て環境では、その両立が息苦しくなってしまう人もいるのではないかと思います。本当なら一緒にごはんを食べたいけど、一人で、もしくは子どもたちだけで先に食べててね、宿題さきにすませておいてね、お風呂も入っておいてねと、共働きや一人親のご家庭はそうせざるを得ないことがたくさんあるのではないでしょうか?
もちろんそれだけではないと思います。家族は家にいるけれど家にいることが居心地が悪い。もっと過酷な状況に置かれている子どもはごはんをきちんと食べさせてもらえない、自分のことを見てもらえない。そんな風に現代の子どもたちはここで想像する以上に日々大変な生活になっているのではないでしょうか?
だからこそ今、こども食堂や子どもたちの夜の居場所を作ろうという動きが日本のあちこちで始まっています。西宮市でも行政としてできることを考えてほしいという思いで今回は児童館の利用とこども食堂について質問いたします。
 まずは、児童館の利用についてです。
今、西宮市では平成30年度のオープンを目指して新しい児童館を作るために準備が進められています。その施設は、むつみ保育所・芦原保育所の統合施設の中に位置づけられています。児童館を新しく自治体として作ることができるなんてなかなかないことだと思いますし、だからこそ児童館のあり方をこれを機に考えていただきたいと思っています。
その中で、課題としては今利用率が低い中学生が訪れやすい環境にすること、そして年齢を高校生まで対象に考え中高生の居場所として機能する児童館としての役割を考えていただきたいということです。そうすることで、赤ちゃん連れの親子から、大人に近づく子どもたちの年齢までという様々な異年齢の人々が自然と集い交流もできる環境、場所作りができます。そして、公園などに遊びに来ても小さい子どもたちに公園を譲ってくれている中高生の遊ぶ場所を確保してほしいという声も聞きます。そこで、
1つ目の質問は、 新しく児童館をオープンさせるのに合わせて、子どもたちの放課後の居場所、特に中高生など夜の居場所になるように今の開館時間を夕方よりも遅い時間に設定するという提案について、市としてはどのようにお考えか聞かせてください。
2つ目の質問は、むつみ芦原統合施設の中にある、児童館部分の工作室となっている場所をこども食堂などその他必要と思える場としても使えるようにするという提案です。今後そのような場所を提供しようと必要に迫られた時にすぐに起動出来るように準備しておくということについてのお考えをお聞かせください。
3つ目の質問は、児童館を新しく作るにあたり子どもたちが利用する児童館のこれからをどんなものにしていくか考えなければいけないと思います。その考えていく中で利用者意見を是非聞いてほしいです。利用者となる子どもたちへの意見を聴く機会を設けるということに関してどのようにお考えかお聞かせください。

 次に子ども食堂についてです。
今、西宮市には子どもたちの夜の居場所となるこども食堂が私がわかっている限りで2か所あります。その実際に始まっているこども食堂と西宮市が繋がっていくことで、子どもたちの生きにくさを行政の力でも一部支えることができるのではないかと考えます。兵庫県ではふるさと納税を利用したこども食堂立ち上げ団体に対しての補助金制度が始まりました。何かやらなければいけないという社会の流れのあらわれではないかと考えます。
そこで質問します。
1つ目の質問は、ソーシャルワーカーなどの相談員が不定期でもその場所に足を運び、そこに来ている子どもの様子を専門的な目線で見て、必要なところへ繋げていく、そして運営者側が対応に困ったときなどの相談にものることができるという繋がりをもつことはできないでしょうか?
2つ目の質問は、今後子ども食堂をやってみたいという人にノウハウや実地研修の受け入れなど、今あるこども食堂と次にやってみたいという人たちを繋げる役目を行政が真ん中になってできるような仕組みを作るということについて、どのようなことができるのかお考えをお聞かせください。
☆市長答弁でした

2番目の「子どもたちの放課後の居場所について」のご質問のうち、児童館の利用について私からお答えいたします。
 まず、「新しい児童館のあり方及び開館時間」に関するご質問ですが、むつみ児童館につきましては、現在計画しているむつみ保育所と芦原保育所との統合施設を整備するなかで、隣接するキッズパークとも連携を図り、子供達の活発な成長を支える新しい児童館として、平成30年4月の開設に向け準備を進めているところであります。
 新しい児童館のあり方につきましては、現在内部においても詳細に検討を進めているところでありますが、市内に9館ある児童館・児童センターについては、乳幼児の利用が多い館や地域との共催行事の多い館などその利用状況や求められるニーズに、それぞれ特徴があると考えており、その中でも、むつみ児童館につきましては中学生の利用割合が一番高く、滞在時間も比較的長い傾向があるなど、中高生の居場所としてのニーズが特に高い児童館であると分析しております。
 本市の児童館では、これまですべての館で、0歳から中学3年までの運用としてきたことから、ご提案のように、中高生の居場所としての機能を付加し、時間延長する場合には、事業内容や安全面などの諸課題を整理していく必要があります。しかし、市としても、今後の児童館のあり方として、地域毎のニーズや課題に対応できるような館にしていくことが、重要であると認識していることから、ご質問の「中高生が来館しやすい時間設定」につきましては、今後、検討してまいります。

 次に、「工作室をこども食堂などとしても使えないか」についてのご質問ですが、工作室は子供達がトールペイントや絵を描いたりすることなどに使用します。そのため、調理に必要なコンロや換気扇などの設備がなく、衛生面や防火など安全面の課題があることからこども食堂としての利用に関しては、困難と考えております。しかしながら、新しい児童館における今後のニーズとしての検討は、引き続き行ってまいります。

 次に、利用者となる子供達の意見を聴く機会についてのご質問ですが、新しい児童館の整備を、子供達にとっても、楽しく夢のある施設にするためには、利用している子供達の意見を取り入れていくことが必要であると考えております。こうしたことから、今後において、より多くの子供達の意見が反映できるよう、利用者アンケートの実施について検討してまいります。

本市が把握している市内のこども食堂は、現在、2つの民間団体により2か所で運営されております。両団体とも、貧困世帯のみに利用者を限定しているわけではなく、広くこどもたちの受け入れを行っております。
全国的に広がっているこども食堂についても、様々な考え方や実施方法のもとで独自に運営されていることから、市としては、これらの運営状況や今後の展開等について、見守っているところであります。市ではこれまでも、市内でこども食堂を運営している前記2団体と話し合いの場を持ち、現状や課題等について、共通認識をもつようにつとめております。
今後も、運営者から食堂を利用する子どもたちの様子等について情報提供を受けた場合は、必要に応じて専門的な支援につなげるなど、お互いに連携を図ってまいります。
また、今後、新たにこども食堂を始めようとする市民から、相談があった場合には、こども食堂に様々な支援を行っている関係機関の情報を提供するなど適切に対応してまいります。


☆再質問
そして認定こども園の設置に関しては、昨日の河崎議員の質問の中でも答弁されていましたが、課題も多く簡単にできるものではないのかもしれません。
まずは、働く人たちの処遇の問題、公立での設置を考えるとその壁があると考えます。そして、給食施設の整備が幼稚園の中に必要になってきます。今ある幼稚園の敷地を確保しながら認定こども園にしようと思うとせっかくの広い敷地が給食施設の整備などで狭くなる可能性があります。ですが、宝塚市のように近隣にある小学校の給食施設から給食を届けてもらうことで新しく給食の施設を整備することなく、しかも調理員も少ない人数でまかなうことができ、施設もほふく室などを新たに整備するだけで今ある敷地を保つことができている事例もあります。
公立だからこそ近隣の公立保育所や、小学校と連携も可能だと言えます。
そして、何より認定こども園の職員確保がしやすいということもあるのではないでしょうか?保育士不足の中、公立幼稚園も公立保育所も正規職員はみな長くその現場で働いてくれるという現状があります。
民間での認定こども園が悪いとは思いません。積極的にそのような施設が増えてくれることは西宮市としても子育て環境が整うのですから是非やっていただけたらと思っています。公立幼稚園、私立幼稚園、民間での認定こども園と、市内にいろいろな園があり、子育てしている家庭のニーズや環境に合った子どものための施設というのは幅広くあるべきだと考えています。そういう意味では公立での幼保連携型認定こども園もこれから視野に入れていただきたいということを要望させていただきます。
そして、再質問を1つさせていただきます。
公立幼稚園では今後待機児童対策としてどのような形で積極的に児童の受け入れをしていこうとお考えなのかが見えてまいりません。佐藤議員の一般質問の中でも、小規模保育所の整備を増やすことで3歳児の受け入れができていないという課題があるというお話がありました。今年特例で小規模保育所に残った3才児の子どもたちは27人ですが、来年はさらに増えると聞いています。連携を取れるようになるまでの間、子どもたちの遊びが保障されるように公立幼稚園で、345歳の公立の認可外保育所や分園など、できる方法を考えて休級休園の幼稚園の施設を利用し今の待機児童対策の一端を担うことはできないのでしょうか?



休園する公立幼稚園については、
市としては、
まずは民間事業者による通常の認可保育所又は
認定こども園としての活用が望ましいと考えます。

現在、2か所の公立幼稚園においては、
余裕教室に小規模保育施設を設置するなど、
有効活用の実績があります。
現に多くの方が希望どおり保育所
入所できていない状況に鑑み、
これらの手法も含め、
さらに公立幼稚園の施設を
有効に活用していく方策がないか、
教育委員会とも協議しながら、
検討してまいります。