一般質問その5 公立幼稚園について

本年7月に西宮市立幼稚園のあり方Ⅱが策定され、その中で西宮市立幼稚園の休級及び休園等に関する規程はこのあり方Ⅱの公表とともに廃止するということになりました。西宮市立幼稚園の休級及び休園等に関する規程の中での弊害による単学年単学級による教諭への負担感はこの数年の中での課題であると私は認識しています。また、その影響は貴重な子ども時代を過ごす公立幼稚園に通う子どもたちへの担任の不在、園長不在などにより不安定な園運営を通して少なからずとも影響していたと考えます。
この度のあり方Ⅱには、公立幼稚園が担う役割として「地域における幼児教育の拠点的機能を果たす」ことを目指すとしており、その方向性に基づき、公立幼稚園は特別な支援を必要とする園児の更なる受け入れを可能にする体制構築の検討、地域との結びつきを生かした「おむすび広場事業」の本格実施に向けた検討、要保護児童に対する対応及び関係機関との連携などをすすめ、公立幼稚園がセーフティーネットの役割を保持するよう努め、多様な教育的ニーズに対応する拠点としての役割を果たしていくとしています。このありかたⅡの考え方に沿っていくと、現場の職員の環境、基礎となる園運営を安定的に進めていくことができるように教諭への負担感を軽減するための環境整備が必要と考え、そのことについて質問しました。

 答弁)「西宮市立幼稚園のあり方Ⅱ」については、様々な議論を経て、すでにお示しをさせていただいているとおりです。
議員ご指摘のとおり、「西宮市立幼稚園の休級及び休園等に関する規程」によって、休園を控えた幼稚園は、5歳児1学級のみの体制で運営しているところであり、このような幼稚園にあっては、教職員の負担を軽減するため、また休園に向けての様々な業務を担う目的で休園加配の教員を配置するなどの対応を行ってまいりました。
また、多くの幼稚園においては、4歳児、5歳児のそれぞれ各1学級という規模であり、原則として加配教員の配置はなく、教員は多忙な状況にあります。
こうした中、教員の採用については、幼稚園数の見通しがつくまでの間、任期付園長の採用を実施するなど、教員数が過員を起こさないよう新規採用を見送るなどの対応をしてまいりました。
この度の「西宮市立幼稚園のあり方Ⅱ」の策定により、将来的な幼稚園教諭の必要見込み数について、一定の計画が立てられる状況となってきております。
従いまして、今後の管理職の登用については幼稚園教諭から内部昇格させるとともに、新規採用の実施についても職員数の推移を見極めながら行うこととし、安定した体制づくりに努めてまいりたいと考えております。
一方で、多様な教育的ニーズへの対応として、現職の幼稚園教諭を子ども未来センターへ派遣し、特別支援教育についての研修を行っており、研修を終え、幼稚園に戻った際には特別支援教育の充実を図るコーディネーターとしての役割を果たせるような体制づくりを進めております。
さらには、このような体制づくりに加え、これまで同様に幼稚園の運営が円滑に行えるよう、教育委員会としましても園だけでは対応が困難な個々の事案に対しては、今後も必要な支援を積極的に行い、教員の負担軽減につながる環境づくりを進めてまいります。

あり方Ⅱの内容に関して、平成31年度より、特別な支援が必要な幼児の更なる受け入れを行う。とあります。来年の春からスタートする新たな施策となるわけですが、すでにその春に向けての就園相談は終わっておりどのような体制整備が整っているのか具体的には示されていません。
そのことが、働く現場や幼稚園に通う家庭にとっての不安材料のに一つになっているのではないかと考えます。予算が伴うことではあるものの、来年の春からスタートする体制のためにどのような人的配置がなされているのか、早い段階での具体的な取り組みの公表を要望しました。