一般質問その6 部活動指導について

部活動指導については学校の負担軽減という観点から昨年度、教育こども常任委員会にて外部人材の活用に関して施策研究テーマで調査しました。その外部人材を活用した部活動指導について、現在西宮市には部活動指導員と外部コーチという位置づけの二通りあります。部活動指導員は学校教育法施行規則で定める学校の職員であり、西宮市立中学校部活動指導員の任用に関する要綱により採用方法や身分の記載があり、主な職務は部活動における技術指導や安全・障害予防に関する知識・技能の指導、学校外での活動の引率、生徒指導に係る対応等が考えられております。一方外部指導者は、部活動における学校の支援者(ボランティア)であり、活動内容は顧問の教諭と連携・協力しながら部活動のコーチ等として技術的な指導をおこなうという考え方になっています。同じように部活動を指導をしているこの外部指導者について採用はどのようにおこなわれ、市が定める設置要綱や募集要項はどのようになっているのか質問しました。

 答弁)部活動における外部指導者は効果的な教育活動の推進のために地域の人に協力依頼する学校支援者です。他の学校支援者と同様に必要に応じて各校が募集を行います。市の定める要綱などによりませんが、直接生徒への技術指導を行うことから、その言動は、生徒への影響が大きく信用を損なう言動を慎むことや活動する上で知った秘密を守る等の倫理観を求めております。

以上の答弁からは、具体的にどのような形でこの倫理観を求めることができるのか、わからないところがあります。そこで、その倫理観について、指導をするにあたっての必要最低限の研修などを受けるべきではないかと考え、再質問をしました。

 答弁)これまでも、学校支援者に対しては、管理職の講話などにより、生徒理解や生徒に寄り添った指導であること、教育公務員に準ずる立場であること等を伝えてまいりました。さらに、今年度、国や県で部活動についてガイドラインや方針が出されたことに沿って、市の部活動方針を策定し、31年度4月より実施を予定しております。その中で、これまでも指導してきた内容ですが、指導の充実として、「生徒への指導における、体罰・暴言・ハラスメントを根絶する」ということも明記しています。今後も、学校・家庭・地域の連携を図るため、各校が部活動方針や実態について、説明や情報発信を行うよう、指導してまいります。

ということでした。子どもたちの日々の生活に影響のある方が学校に入っているということは良い形であれば、本当に学校にとっても子どもたちにとってもありがたいこととは思います。ですが、一歩間違えれば子どもたちへの指導が学校教育上行き過ぎるものもあるとそれは非常に困るものです。要綱などがなく市としての方針があいまいなままでは、影響を受ける子どもたちをどう守ることができるのか?ということ、そこから波及する問題をどう解決していくのか?ということが明確化されていません。部活動方針が新しく策定されていますが、その中で外部コーチの活用に関して要望していきたいと考えています。