一般質問その4 社会的養護の必要な子どもへの支援のうちの里親制度について

里親制度について。 困難な家庭環境の中で育つ子どもたちが地域の中で少しでも家庭的な環境の中で安心して生活ができるよう、里親制度が認知され里親となってくれる人が市内に増えることが必要と考えています。親とも離れ住み慣れた町からも離れ、学校の友達とも離れなければならない環境は子どもたちにとっては非常に過酷なものです。そんな環境を少しでも改善できるよう、住み慣れた地域の中で暮らし続けることができるように下支えできる行政の力が必要です。里親制度に関しては、児童相談所の所管となるため現状県の事業となりますが、市内に住む子どもの中には里親に養育されている子どももいれば施設で育つ子どももいます。国でもなるべく施設ではなく家庭的な環境で、ということで里親制度を進めていますが、里親についての認知はまだまだ進んでいません。里親制度に関しては養子縁組だけでなく、子どもに必要な期間家庭に受け入れて育てる里親制度もあります。週末だけ、長期休みやお正月だけ家庭に受け入れて育てるという制度もあります。里親制度とはどういったものなのか?などの里親制度の広報周知を更に西宮市でもするべきと考え質問しました。また、里親となってくださる家庭への支援として相談や情報共有ができる里親支援機関を今後設置予定の子ども家庭総合支援拠点の中に設置するべきだと考えているが、そのことについての市の見解を伺いました。

 答弁)里親制度は、児童福祉法に定められている制度で、様々な事情で自分の家庭で暮らすことができない子どもを、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境のもとで養育するものです。里親のもとで暮らすことで、特定の大人との愛着関係を築き安心感、自己肯定感、基本的信頼感を育むことができることから、国においても里親の普及に努めております。現在、本市では、里親制度を周知するため、国からの依頼に基づき、ポスターの掲示リーフレットの配布を行っております。また、児童相談所からの要請により、毎年10月に里親月間に関する記事を市政ニュースに掲載するなどの広報を行っております。今後も里親制度の周知に努めてまいります。最後に里親支援機関の設置についてです。里親制度は児童相談所の事業として県が実施しているものです。里親支援機関は、児童相談所の設置主体が自ら、あるいは、民間団体等に委託して実施しているものです。したがいまして、里親支援機関を支援拠点に設置する考えはございません。しかしながら、国が示す支援拠点の設置要綱にあるように、支援拠点設置後は里親家庭が地域において社会的につながりを持ち、孤立しないように、地域の社会資源を活用するなど、児童相談所や関係機関と連携して必要な支援を行ってまいります。

社会的養護の必要な子どもたちへの支援を考える時に、里親制度など地域で支援できる体制を持とうと思うと児童相談所(子ども家庭センター)にしかできない業務があり市内の子どもたちへの直接的な支援へのもどかしさを感じています。今回も県の事業ということで、市として関わりを持つことが難しいということはわかっていたのですが、何かしらの形で連携をはかれるようにしてほしいとの思いで質問しました。今後、中核市の西宮市が児童相談所(子ども家庭センター)を設置することがあればこのような案件について具体的に議論できればと考えています。