一般質問に登壇しました。
今任期始まって最初の質問です。
26分という短い時間でしたが、8年間の中であらためて質問させていただく内容となりました。
テーマは2つ
1つは児童遊園について
2つ目は子ども政策について
児童遊園については記憶に新しいところで
長野市で騒音を理由に公園が廃止となったという驚くようなニュースが
あったかと思いますが、その裏にあるのは制度的な課題。
ということで…
西宮市でも実は公園が廃止になっている現状がある
(騒音などのクレームで廃止になっているところはにないようですが
一時的に利用できなくなることはあるようです)
実際に、近隣の公園が突然廃止となり
こども達からは残念がる声が…
ということで今回の質問に至りました。
こども政策については
こどもの条例制定に向けての進捗や教育委員会の協力
また、第2期子ども子育て支援プランの策定など
西宮市の中でも子どもに関わる政策が大きく動こうとしている中
確認したい件がありましたので
質問させていただきまいした。
以下それぞれに質問内容になります。
〇児童遊園について
<質問項目>
・児童遊園の課題について
・児童遊園の法的な位置付けについて
・継続できなくなった児童遊園の対策について
西宮市には現在児童遊園が90箇所ある。これは個人、企業などから土地を無償賃借契約して設置された公園になっているが地域の中ではその名の通り子どもたちが遊ぶ公園として重要な居場所となっている。その反面、都市公園法では市が取得している都市公園に関して廃止はほぼできない縛りになっているのに対して、児童遊園は土地の賃借が継続できない場合公園廃止になるのが現状である。
公園について全体では一人当たり公園面積は増えている一方で公園面積が増えない地域もあるという現状がある。
記憶に新しいところでは、長野市で公園廃止が決まった事例が大きくニュースになることもあったが、子どもたちの遊べる場としての公園について石井市長は現在ある公園リニューアルを進めているが街区公園と並んで貴重な地域の児童遊園が継続して使えるようにするべきと考える。
・現在市として土地を提供頂いている児童遊園に関して課題となっていることは?
・児童遊園を都市公園に位置付けることはできないか?
・相続の関係上契約が継続できない場合の児童遊園について、近隣で新たな場所を見つけるなど子どもたちの遊びに支障が出ないようにするべきと思うがどうか?
【当局答弁】
まず、児童遊園の課題についてですが、児童遊園には、高速道路事業者や鉄道事業者から高架下等の土地を借地しているもののほか、個人や企業の所有地をお借りしているものがあり、高架下の児童遊園では、橋脚や桁などの構造により、声の反響や橋脚にボールを当てる音など、主に騒音による苦情が多く、個人や企業の所有地では、所有者の代替わりなどの時点で、相続による土地の処分や、新たな所有者の意向などの事情により返還を求められ、年々箇所数が減少することが課題となっております。
次に、児童遊園を都市公園に位置付けることについてのご質問にお答えします。
市では、新たな都市公園を設ける際には、対象地の地形や接道条件、土地の高低差などの敷地条件のほか、広場や遊具、休養施設など公園施設を配置するため、概ね1,000㎡以上の面積を必要とするなど、一定の設置基準を設けております。
このような基準に適した土地の確保のほか、土地の取得には多額の費用が掛かるなどの課題があることから、借地している児童遊園の土地を取得して都市公園とすることは困難であると考えております。
次に、継続できなくなった児童遊園の対策についてですが、身近に公園が少ない地域では、今後も遊休市有地の活用の検討や、近隣に一定期間、無償でお借りできそうな土地がないか、地域の方から情報収集するなど、子供の遊び場の確保に努めてまいります。
〇こども政策について
現在子ども政策については非常に大きな流れの中にある。国だけでなく市での取り組みも条例制定や第2期西宮市子ども子育て支援プランの策定作業などこれからの西宮市の子ども子育て関係では大きな動きとなってくる。しつこいようだが、取り組みがしっかり前に進むように以下の質問をする。
条例に関しては「具体的なスケジュール、令和5年度から条例制定のためのワーキンググループを設置、その中で議論を重ね、子育て中の保護者をはじめ関係者の意見を聞きながら、パブリックコメントの実施なども含めて、着手から制定まで二、三年は丁寧に時間をかけて進めていきたい」 という代表質問での市長答弁があった。先日は川崎市での条例制定に関わった方のお話なども共有させていただいていて、今後の取り組みなどに関しては非常に期待するものである。また、第2期西宮市子ども子育て支援プランについても条例は計画の上位に位置づけられるものとなることを踏まえ以下の質問をする。
・条例制定に向けて現在市としてどのような取り組みを進めているのか?
・子どもたちに意見を聴くとしているがどのように進めるのか?特に教育委員会の協力は必要になると思うがどうか?
・市民とのタウンミーティングや対話を持つ機会は積極的に進めていくと思うが、どのような方法でどの程度開催するのか?
・条例ができることで新プランへの記載方法や影響はどのようなものか?
・つながりを大切にしたいという市長の考えのもとできる条例である。新プランへの任意記載事項については特に関係機関相互の連携については記載されていくべきと考えるがどうか?
【当局答弁】
「宮っ子つながり支える条例(仮称)」の策定については、これまで述べてきた、条例に対する思いを形にするにあたって、主体である子供たちの意見を聴くにはどのような方法が効果的かなど、検討を進めている状況です。
子供たちの意見を聴くためには、教育委員会の協力が不可欠であると考えており、さきほども申し上げたとおり、効果的な方法について協議を進めているところです。子供たちの意見を広く聴けるよう努めてまいります。
令和5年3月議会の一色議員の代表質問において、条例制定のためのワーキンググループを設置し、議論を重ねると答弁いたしましたが、現在は、ワーキンググループにとらわれず、市民の皆様の意見を広く聴くための機会について、具体的な方法や回数等を、検討しているところです。
第2期「西宮市子ども・子育て支援プラン(以下、「支援プラン」といいます)」と条例の関係性について、条例が施行されれば、条例の理念のもとで支援プランの内容が検討されるものと考えておりますが、現行の支援プランの計画期間が令和6年度末で終了するため、現在、第2期支援プランの策定作業を進めております。
条例が施行されていない状況の中で、第2期支援プランにどのように条例の理念が反映できるかは、現時点では不明となっております。
子ども・子育て支援法第61条第3項では、市町村で定める、子育て支援事業の需給計画である「子ども・子育て支援事業計画」において、「子ども・子育て支援の提供を行う関係機関相互の連携の推進に関する事項」を規定するよう努めることとされており、いわゆる任意記載事項の一つとなっております。
現在、次期「西宮市子ども・子育て支援事業計画」と支援プランを統合した計画として、第2期支援プランを策定するため作業を進めておりますが、具体的な記載内容については、「西宮市子ども・子育て会議」及び「西宮市社会福祉審議会児童福祉専門分科会」において審議いただくこととなります。任意記載事項についても審議されますので、各審議会へ必要な情報を提供し共有を図ってまいります。
質問資料