議員定数削減の条例案は取り下げとなりました。

今議会で提案予定だった、議員定数の2人削減の条例提案は今日の議会運営委員会で取り下げるとの提案会派からの説明がありました。

そもそも、この提案は9月16日の議会運営委員会で提案があり賛同会派を募っていました。

この議員定数に関しては私が議員になる前も、議員になってからも何度となく議論があり、私がこの7年半議員でいる間にも提案され一人削減もされ、一人削減された分を議員へのタブレット貸与の予算に充てるというものもありました。

 

ただ、私個人的には議員の数を減らしていくということには非常に抵抗感があり、それなら報酬削減の議論も合わせてなされないのか?と疑問に思う部分でもあります。

 

今回も議会運営委員会において、議員定数の定期的な検証については、明確な客観的基準を見い出せない。そしてその中での検証作業は難しい。という今までにも議論になり長期に渡って議論されるべき問題を数回の議会運営委員会で話し合い検証までするということについては、私たちの次の改選までの時間がないことなどあり、答えを導くのは困難だと他の会派からの指摘があり検証については一旦議了となったものです。

ただ、提案会派からは最終的には、議員定数を変更するべきと考えた議員もしくは会派によって条例の改正案を提出するべきと議運で確認したということを提案理由の一つに上げられていました。

 

そして、それ以外にも提案会派からの提案理由として

①前回の選挙以降、西宮市の人口が減少のトレンドに入ったと考えられること

②市の財政面において長引くコロナ禍の影響、そして今後の社会保障経費の増大、施設の老朽化対策による財政負担の増大など、大型の公共施設の建て替え事業を見直さなければならないほどに市の財政状況の悪化が懸念されているという状況であること

③長引くコロナ禍の影響により、議場内や委員会室内での3密の回避をはじめ、様々な対策の必要に迫られたという経験

④市当局が行政経営改革を進めている中で、合理的で無駄のない市役所へなどの基本方針に基づいて改革に取り組まれている状況

⑤議員の人数が多いとお考えの市民が一定数おりそのような民意も尊重しなければならない

 

①に関しては人口のどの程度が減少すればそれに比例して議員をどの程度減らさなければならないのか明確な基準がないこと(そこがまとまらない…)

②を理由にするのであれば報酬削減についてはどのように考えるのか?

③議会ではコロナ対応を議会の中でのルールを作り、この2年間はそのルールの中で議論する時間を持つことができたがその中で議員が2人多いということで議会として機能を果たせなったと感じる部分は何か?

④は②と同じ

⑤逆に議員の数が多いと感じていない市民の民意をどのように尊重するのか?

というのがこの提案理由に対する疑問点です。

 

2人削減に関しては、中核市での比較をした中で削減数を決められたようですが、ただ中核市というだけでなく各市の財政規模、人口、など詳細な比較の説明がなくもう少しそのあたりの詳しい説明がなされるべきではないか?とも感じました。

 

議会は多様な声で成り立っていて、議員が多いと感じる意見、少ないと感じる意見それぞれの考え方があり、その意見をしっかりと説明できる形にしながら進めていかなければならないと思っています。

 

西宮市議会は女性議員も少ない、多様な意見を…ということでは

まだまだ発展途上だなと思います。

 

しかし、何度もこの議員定数に関して議論されるのに結局、最終的に結論まで見出せないのでこの辺りは本当に改選直後ぐらいから4年かけてしっかり結論への道筋つけていってほしいなと思います。

また、無所属が入ることができる議会の課題に関する検討会議立ち上げてくれることを希望したいと思います。