産前産後ケアについて、多胎児支援について質問しました。

こんにちは一色風子です。

一般質問に無事登壇できました。

39分という時間を最大限(4秒ほど残してしまいましたが…)

使わせていただいて、子育て支援と公文書に関して質問しました。

質問内容は前回のブログに書かせていただいていますが

子育て支援

#産前産後ケア

#多胎児支援

を中心にして質問しました。

 

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質問させていただいた内容を簡単に紹介しながら

市の考えをお伝えしたいと思います。

 

 

子育て支援について☆

 

質問1、産前産後サポート事業について

厚生労働省が今年の8月に産前産後ケア事業のガイドラインを出しています。ガイドラインの中には妊産婦等が抱える妊娠・出産や子育てに関する悩み等について、相談しやすい「話し相手」等による相談支援を行い、家庭や地域での妊産婦等の孤立感の解消を図ることを目的とする産前産後サポート事業が示されていますが…

この産前産後サポート事業のうち、デイサービス型を西宮市でも実施してはどうでしょうか?

また、地域の子育て支援施設となっている子育てひろばを実施場所とし産前からつながることができるようにしてはどうかと考えます。

その際には、現在稼働率が2割程度に留まっている、ファミリーサポートの提供会員さんを実施者とし地域内でのマッチングにもつながるよう活動していただくことはできないでしょうか?

 

[回答1]

 産前産後サポート事業のうち、デイサービス型にあたるものにつきましては現在、子育て総合センターでも、産前産後のサポートとして、子育て支援プログラム等を実施している。 

令和元年度は、初妊婦や6か月までの親子を対象として、合計で26回実施し、258組505人の参加があった。希望者には親子サロンを見学していただき、そのことがのちの利用につながっている。 

議員ご指摘のとおり、これらの事業は産前からつながる貴重な機会と認識しているので今後も、引き続き実施していきたいと考えている。 

その他の子育てひろばについても、こうした産前産後サポートの取り組みについて

実施しているところもあるので、まずは実態を把握し、今後の支援の充実に向けて何ができるかを検討していきたいと考えている。

 ファミリーサポートセンター事業は、議員ご指摘のとおり活動できている提供会員数が限られているという現状がある。

まずは本来のファミサポ事業の充実を図ることが急務で、活動できていない提供会員の状況、理由等を調査し、より良い活動につなげるとともに、あわせて新規の提供会員の確保に向けた取り組みを進めていきたいと考えている。 

併せて、ファミサポ事業の預かり等のマッチング依頼の際の窓口となる、市の担当スタッフとの顔の見える関係づくりを進めていけるよう、担当スタッフが市内の子育てひろば等に直接出向いていくこと等も検討していく。 

 

一色風子の意見☆彡

比較的前向きに今後の取り組みを検討していくようで安心はするものの、現在すでに行っていると市が認識しているものは、とても限られたものです。(1か所やっていれば、やってます!と言ってしまうのでそんなに胸を張って言えることでもないような…と内心では思ってしまう)事業化されているわけでもないのでこの取り組みに関する評価や成果指標が掲げられているわけでもなく、予算もついているわけではないので継続的に取り組めるように今後の実態把握の後の取り組みに期待したいと思いますし、私も市の進捗を追っていきたいと思います。

 

 

質問2、西宮市としての多胎児支援について。

現在実施されている育児支援ヘルパー派遣の対象家庭を多胎児家庭にも拡大し、多胎児育児の支援として利用できることを明確にさせてはどうでしょうか?

また、9月の決算審査の中で多胎児支援について厚労省から新たに示されているサポート事業の実施について問われた際に、「本市におきましては、今のところ当該施策を実施する予定はございません。」という答弁をしています。西宮市としては全く実施するつもりがないというわけではないと思うが、

まずは多胎児家庭の現状把握をしサポート事業についての今後の進め方を検討する必要があると思いますがどうでしょうか?

 

[回答2]

育児支援家庭訪問事業(以下、ヘルパー派遣)につきましては、おもに出産直後の母体回復期に、子供の養育に係る支援が必要であるにもかかわらず、親族などの支援を得ることが難しい家庭に対して行っている。 

議員ご指摘の多胎児家庭につきましては、育児支援が必要な家庭の対象としており、

ヘルパー派遣の回数を通常、20回までのところを子ども1人につき20回、また、期間を、通常、産後8週間までのところを出産後の概ね1年の間とし、利用相談があった時にその旨の説明を適切に行っている。

 次に、多胎児家庭の現状把握をしサポート事業について、現在、地域保健課においては、多胎児妊娠中のお母さん、また、お父さんに対する講座や産後の支援等を行っている。また、子育て総合センターにおいても多胎児の保護者に限った支援ではないが、子育てひろば事業や各種相談支援を行っており、またファミサポ事業についても、多胎児家庭にご利用いただいているところです。 

子育て総合センターでは多胎児を持つお母さんの子育てサークルが自主的な活動をされており、活動の場を提供するなど支援を行っており、今後は、そうした活動が自主活動だけにとどまらず、市全体の支援につながる取り組み等についても検討していきたいと考えている。

 

一色風子の意見☆彡

当初の質問では、多胎児家庭の利用に関して明確化するべきではないかと問うているので、再度確認させていただき今後市のホームページなどで明文化していくことを検討していくという市の姿勢が見えました。

また、多胎児家庭の現状把握に関しては、一定把握しているという再答弁があったので大まかな把握ではなく、支援が必要な家庭に手が届くように把握するよう努めてほしいこと、また隣の尼崎市では全数把握に努めていると聞いているので、その方法について情報交換するように要望しました。

 

 

質問3、子育てガイドと母子健康手帳の活用について

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西宮市の子育てガイドです。議場でも絶賛しました。

母子健康手帳の配布場所を限定し、すべての妊産婦さんへの面談実施を目標にしている西宮市ですが、その際に手渡しする子育てガイドや母子手帳にお住いの地域にある子育てひろばや担当保健師名を記入するなどし一人一人の妊産婦さんのマイセルフプランを作成してはどうでしょうか?

また、そのセルフプランの様式を作成する際には地域の女性支援団体や子育て支援団体助産師会、産婦人科等、にも関わっていただき、西宮市に合った様式の作成をしてはどうでしょうか?

 

[回答3]

母子健康手帳交付時の面接では、全員にセルフプランの導入として、西宮市の母子保健サービス項目を分かりやすく簡潔にまとめた用紙を用いて、「にしのみや子育てガイド」のライフステージごとのサービスを参照しながら説明させていただいている。 

この説明用紙に居住学区や担当保健師の名前を記入し、その際、地区担当保健師が在席していれば、合わせて挨拶を行い安心してご相談いただけるよう取り組んでいる。 

しかしながら議員ご指摘のとおり、この取組みがマイセルフプランとして認識されない場合もあることから、現在の「にしのみや子育てガイド」のライフステージごとのサービス紹介ページを新たなセルフプランの様式としてリーフレットを作成し、その裏面に子育てひろば等の相談先を掲載することで、妊娠期だけでなく産後にも活用していただけるよう検討していく。

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ライフステージ毎の早見表(セルフプラン)

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その際には、各種関係機関のご意見も参考に研究していく。 

今後も、妊産婦の方々が相談しやすいよう施策の周知に努めていきます。

 

一色風子の意見☆彡

なんでも市内部で抱え込んでしまう傾向があるので、ぜひそのあたりは市内にある協力していきたいとおっしゃってくださっている事業者や地域団体と共に取り組みを広げて行ってほしいと思っています。

 

今回の産前産後ケアについては、私も以前からしっかり取り組んでいきたいと思っている内容です。ですが、それ以上に市内にある産前産後の家庭を支えていきたいとおっしゃておられる事業者、地域団体の皆さんのお声をさらに届けることができたらとの思いで質問しました。

この質問に至るまでに、様々な形で協力また助言くださった方々、子育てひろばの運営者の皆様には、コロナ禍の対応しながらの中現状についてお話を聞かせていただくことができました。

本当に感謝いたします。

現場をよく知っているからこそ、改善していきたいという強い思いを持っている市民のみなさんの声を行政に届ける手立てになれていればと思います。

 

子育ての入り口支援はすべての子育て家庭に対して必要なことであり、その後の子育てに大きく影響することでもあると考えます。

引き続き改善を進めていけるように行政への働きかけ、また共に考えていけるようにと思います。