病児保育と保育士の処遇改善

視察報告をこちらでしないといけない・・・と思いつつ、土曜日お招きいただいた小児科でのお話会のテーマ「にしのみやのこどもと医療について」の中で皆さんの関心が高かった「病児保育」についての報告を先に。

今回参加されている方は子育て中の方もいましたが、保育士さんや子どもに関するお仕事をされている方がほとんどでした。

実際に保育所で熱が出た子どもたちへの対応や保護者への対応、現場の大変さがにじみ出るお話がたくさんでした。

あらためて、保育士へ求められている専門性の高さ、命を預かる現場の苦労が伝わりました。保育士の処遇改善は単純なものではなくて社会の変化から保育士の仕事自体が変化しているのかもしれません。そういったことが政治家にどこまで見えているのか…と感じました。

1億総活躍社会の中で病児保育の充実をうたっていますが、国ができることは病児保育の充実だけでなく、子どもが病気になった際に仕事を休むことができる社会を作ることではないのかと…

例えば、現在努力義務となっている「子の看護休暇」について。
現在は1年に5日間とることができるとなっていますが、有給休暇で1年20日間取ることができれば、子どもにとっても親にとっても安心の備えになるのではないかと考えます。
実際ヨーロッパではそのような制度が整っています。
せめて、病気になりやすい2,3歳まで手厚くしてほしいと思います。

個人経営だったり、自分にしかできない仕事、代わりがいない人たちにとっては病児保育があることももちろん大切ですが、この病児保育と看護休暇の充実は並行して進めてほしいことです。

病児保育を広げることは各自治体でも、なんとか財源を配分すればできないことでないかもしれませんが、看護休暇を企業にお願いするのは地方自治体ではなく国の政策として進めなければ思い切ったことはできないでしょう。

1億総活躍社会をうたうのであれば、そういった社会を動かす政策をしてほしいと思います。