6月10日木曜日尼崎市のいくしあへ視察に行かせていただきました。
にしのみやの未来センターもさんこうにしたという
尼崎市の子どもの育ち支援センター 「いくしあ」
実は、教育こどもの常任委員会でもテレビ会議をさせていただいたり、
ZOOMを利用した公開講演会や、勉強会にこの1年の間で何度もお話を
伺っていたのですが
今回は初めて現地に行かせていただき
1期目の有志の議員さんに紛れて勉強させていただきました。
今回はユース支援ということをメインに
不登校支援などのお話を伺ったのですが
尼崎市は市長のトップダウンで職員派遣をどんどんやっている街です。
やる気のある職員を外に出して
勉強させてまた尼崎市に帰ってきた際には
その力を存分に発揮してもらう。
担当職員さんと話をさせていただいても
生き生きとキラキラとした感じで
やりたかったことができた喜びに溢れてました(笑)
このいくしあの中でおこなっているユース支援も
佐賀県にあるSSF(スチューデントサポートオフィス)というNPO法人に
半年間職員派遣をしています。
(かわいい職員には旅をさせるのが稲村さん流なのかも…)
この団体は佐賀県の引きこもり支援をされているのですが
多職種連携、アウトリーチが基本、重層的な支援ネットワーク
ということで継続的にしっかり伴走、だけど依存させないような
なんともいえない距離感で当事者支援をしています。
それを真似て尼崎市でアレンジして若者支援をしていこうというのが
尼崎市のいくしあでの取り組みの1つ。
今日はそのようなお話を中心にして
子ども家庭総合支援拠点としての役割やヒントを得るために
お話を伺ってきました。
尼崎市では教育支援センター(最近まで適応指導教室と言われておりました)
西宮市で言う「あすなろ学級」
を「ほっとすてっぷ」と言い一部民間に委託して事業を行っています
サテライト型のものもあって
以前私もこのサテライト型については先進事例として
議会で取り上げ、提案したことがあります。
また、「ハートフレンド」というアウトリーチ型の訪問支援(大学生を中心にしたボランティアさんがお家まで訪問して当事者のお子さんとお話をしたりしながら打ち解けたのち、支援に繋げていくというようなもの)もあり
これは、今後ユースの支援と連携していくことも検討中だそうです。
ユース支援は民間委託ですが
これが協働契約という初めて聞いた契約方法で成り立っています。
委託した後も行政と事業者がやり取りしながら
事業自体のクオリティを上げていくことができるような仕組みになっています。
事業委託しても一定行政の方にもその事業に対する知識などがなければ
成り立たない仕組み、ほったらかしにできないようになっています。
これは、魅力的な仕組みなので勉強したいと思っています。
横浜市が先進市だそうです
ユース支援は家族支援も充実。
SSW(スクールソーシャルワーカー)やCSS(コミュニティソーシャルワーカー)のそれぞれの得意分野での連携
各課(保健所、教育委員会、障害福祉、子ども福祉、勤労関係などなど)縦横の連携の中で使える補助金や文化の違いを同じ施設内にいることで壁を乗り越え、知り合うために現場に他職種が足を運び知り合っていく、いくしあ内で協力できる体制があります!ということでした。
また、事業利用にあたっては、同意書を取って他局部署にわたって連携できるようになっており、それは当事者の方とも相互理解を進めながらやっているとのことでした。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000114092_00001.html
↑厚労省のH.P.
重層的な支援体制の構築は厚労省からも
各自治体が求められていること。
(個人情報の取り扱いをどうするか?などの課題もあると思いますが…)
尼崎市はこれを確実に実践しています。
西宮市はどこまで本気でやるのか?
こういうのって、ただやった感にする市長と
本気で取り組みたい市長で
すごく差が出てくるんだと思います。
今日は2時間という貴重なお時間をいただいて
本当に勉強になる情報を得ることができました。
早速西宮市でも取り組みの確認をしていきたいのと
新たな提案をしていきたいと思いました。