一般質問その2 障害のある子どもたちへの環境整備 について

障害のあるお子さんをお持ちのご家族から、現状に関して不安な点や心配だとお思いなことのご相談を受ける機会が多くあります。
今回の質問はそんな中でも他市で実施されていることに関して、西宮市でも同様なことができるのではないでしょうか?という市民の方からのご意見もあり、視察にも行かせていただいたので今回の質問に至りました。

今回「移動支援について」「教職員による医療的ケアについて」の2つの項目について質問予定でしたが、質問の調整の中で「移動支援について」の部分は、西宮市における移動支援ガイドラインに「通学などの際の病気などでの保護者の送迎が困難な場合の利用を認める場合がある」という記載を明確にしていただけるということになったので質問はとりやめました。現在その調整に担当課がすすめてくださっています。


2点目の「教職員による医療的ケアについて」ですが、医療的ケア児については国の方針も変わり市が希望すれば医療的ケアが必要なお子さんへの看護師配置も一定できるようになっているので前進している部分ではあるのですが、医療的ケア児の人数は増えていく傾向にあり、実際に特別支援教育審議会の中でもそのことについては、体制に関してはギリギリで今後医療的ケア児が増えてくるとしんどくなるかもしれないという議事録も残っています。
そのような中で養護学校での現在の西宮市の看護師配置の実情は9名で内、週4日勤務の嘱託職員が6名、臨時職員で週2日程度が1名、週3日程度が2名の合計3名、という体制で常時5名という看護師配置になっています。保護者の付添という負担感は解消されることはなく、現状どのような解決策があるのかという部分で保護者の方からは低学年ほど保護者の付添が増え、高学年になれば看護師が付き添えるようになるので保護者の付添も減ってくるのではないか?他市では保護者の付添はありませんという自治体がある中、学校に付き添いが必要な西宮市の体制に対しての疑問が払しょくできないでいます。
先日視察させていただいた明石市では、保護者の付添もなく養護学校の教員が医療的ケア基本研修を受けて一定の条件の下に、たんの吸引等の医療的ケアができるようになっています。
明石市の方針として、子どもたちの身近にいる教師が児童生徒が安心して学校に通い、授業を受けることができるようにするための教育活動の一環としておこなわれているということです。
このように、明石市で実施している教員による医療的ケアができる研修を西宮市でも実施することで、少しでも保護者の負担が減るのではないかという観点から質問させていただきました。

西宮市の教育委員会の答弁は

「西宮養護学校における医療的ケアについては、専門的知識を有した看護師が医療的ケアにあたり、教員はバックアップする体制をとっており、現段階では、教員が研修を受け認定特定行為業務従事者となることは想定しておりません。
今後も、子供や保護者の安心につながる看護師の効果的な配置について検討してまいります。」

ということでした。

明石市では養護学校の規模が西宮市と比べると小さいものの看護師配置は西宮市と数的には変わりないという現状もあります。今後効果的な看護師の配置を積極的に取り組んでいただきたいという思いとともに、不安を抱える家庭との対話を重ねて少しでも抱える不安の解消もすすめてほしいとも思っています。