教科書採択について

教科書採択レポート

令和2年度から市内の公立小学校で使用される教科書採択の様子を傍聴してきました。

長時間に渡り、教育委員の皆さんの教科書に対する考えを聴くことができ、とても貴重な時間となりました。

あらためて、それぞれの委員さんがどんな視点を持って委員として教育に関わられているのかがわかるので

教育委員さんを議会で承認する際にもこれくらいそれぞれの委員さんの個性がわかるといいのに...と思うところでした。

 

9月以降でないと、教科書についてどこの会社のものが採択されたかはオープンにできないのですが、委員さんのご意見どんなものがあったのか

私の聞けた範囲で皆さんにお知らせできればと思います。

「国語」については、継続して西宮市で育つ子どもたちが同じ題材で学べるように、本に親しむということを大切にできるよう推薦図書との紐づけがされているようなもの、意見を出し合える設定にしてあるもの、 などの意見が出されました。

「書写」については、道具の使い方が専門的にわかるもの、伝統文化の習字をつたえられるもの、興味関心をもてるようにしているもの、左利きという視点があるもの…というご意見ががありました。

「社会」については、兵庫県内を多く出展しているもの、阪神淡路大震災について触れられているもの、憲法についての説明が国を縛るツールとして歴史的説明がなされているもの、子どもの権利について書かれているか?SDGsとESD教育について書かれているもの、人権尊重の視点など。

「地図帳」については、消しゴムに弱いと困る、紙質やデザイン性、国名に英語記載があるか?兵庫県がわかりやすいか?など。

「算数」については、算数の面白さが伝わるか?実生活の視点を持てるか?円周率の説明がわかるか?など。

「理科」については、興味を持つことができるか?具体的な資料、仮説を立てる項目について重視されているのか?実験の安全性を担保できるよう器具の使い方、教材研究がしやすいものか...などの意見がありました。

「生活」については、子どもの視点を大事にしているか?人種的多様性の配慮、普段の生活のなかで活きるのか?幼児教育時代からの繋がりが感じることができるか?など。

「音楽」については、君が代の説明文の中に他国を尊重するということがあるからこそ自国を大切にできるということが1年生から書かれているか?地元題材を使っているか?アドリブができる楽しさがあるか?など。

「図工」についてはイメージの固定化がないもの、大人になってからも使えるように道具の説明がなされているか?など。

「家庭科」については、安全性、左利きへの配慮、消費者教育、基礎のわかりやすさなど。

以下、私の時間オーバーで聞けなかったのは英語、道徳、保健。

議事録も9月以降にアップされますのでご興味ある方は是非そちらをご覧ください。

また、こうして採択された教科書がどんなものなのか総合教育センターで随時見ることができますのでそちらも合わせてどうぞ。

私もあらためて教科書チェックしに行きたいと思いました。