更生支援の取り組み@明石視察

勉強不足な分野なのですが、担当委員会所管分野だったので勉強してきました。

たまたま、今日一緒に行かせていただいた他市の議員さんたちの所在には少年院や刑務所があるということで西宮市以外は明石市との共通点があり、課題認識としては西宮市、出遅れている感がしました。

更生支援とは...罪を犯した人が二度と罪を犯さないように、周囲の人たちが立ち直りを支えていく活動です。明石市では特に高齢や障害のため、社会に戻っても居場所や仕事がなく、立ち直りに困難を抱える人に対し、地域で自立した生活ができるよう、支援を進めていきます。

この取り組みは明石市さんが非常に進んでいて、様々な自治体から視察に来られるそうです。なぜ、明石市でこのような先進的な取り組みをすることになったのかというと、一つは現在の市長が弁護士時代に経験されたことと、また、そもそも、B級刑務所(再犯者刑務所)が明石市にあり出所された方の身寄りがないなどで、明石市での支援が必要であったことがこの取り組みに至った経緯だそうです。

つなぐ・ささえる・ひろげるの3つの柱で更生支援を支えています。

つなぐ…関係機関等によるネットワークの構築ということで、更生支援ネットワークを立ち上げ、切れ目のない支援(このフレーズはいろんなところでよく聞きます)に取り組んでいます。

ささえる…入所中から対象者と面談し出所後も継続的な支援のコーディネートをすることで、入り口支援出口支援をしています。

ひろげる…市民のみなさん、地域の皆さんへの理解をすすめるために広報活動やフォーラムの開催をしています。

それ以外にも、地域保活支援センター(地域総合支援センター)での相談業務や犯罪を犯した人への働く場の提供ということで「協力雇用主」というのがあるのですが、その雇用主への公共事業入札の際の優遇措置、更生支援・再犯防止等に関する条例の検討など取り組みをスタートさせておられるそうです。

明石市さんではさらに国からの出向で2名の職員さんが来られて、この事業を進めておられるとのこと、課題はまだまだあるようでしたが積極的に様々な手法を取り入れ取り組んでおられました。

西宮市もこれから更生支援については取り組みを検討していくということだったので、今回の視察を通して私もさらに深めていけるよう努力していきます。