管外視察本日終了そして報告




今日最終日を迎えて、無事に帰宅しました。

初日は浜松へ昨日は神奈川県庁と相模原市へ、今日の午前中は日野市へ。
初日の浜松市では教職員を元気にするプロジェクトのお話でした。
静岡では教員の不祥事が相次ぎ、締め付けにならないような他の方法で先生たちに自覚を持ってもらおうという取り組みを始めたのがきっかけでした。教育委員会とは別の組織を先生たちで作り、その中で具体的にどうすれば先生たちが元気で毎日過ごせるのか?を4つの提言にまとめていったそうです。
そして、それ以外に「学校運営事務補助員配置事業」というのがあり、学校の中の各先生たちが持つ事務仕事を引き受けてくれる臨時職員を校内に配置し先生たちのサポートをするといったもの。
いろいろな工夫をしながら、予算の範囲でどんなことができるのかということを考えていらっしゃいました。
先生が元気になればそれが学校の雰囲気、子どもたちへと返っていくということではとても大切なことだと思います。事業としてはまだ日が浅いそうなので今後また様子など聞かせてもらいたいと思います。

翌日の午前中は神奈川県庁にて「シチズンシップ教育」について伺いました。
18歳からの選挙権を受けて、子どもたちにどのように市民としての意識を持って選挙の大切さを理解してもらうかか?私たちも勉強しておかなければいけません。
担当は高校教育課の方でしたので高校生を対象にしたお話でした。
もともとはキャリア教育の中での実践からモデル実施し、今は全校で参議院選挙を模擬選挙として利用しながら各校それぞれが独自性をもちながらすすめているそうです。
なかなか各校揃えてということは難しいようですが、指導書を作ったりしながらどのようにして子どもたちに選挙の大切さを伝えていくか先駆的にされていました。課題もあるようですが、西宮市でも選挙管理委員会が主導して小学校へ行き模擬選挙を実施しています。これもまだモデル的なもので去年1校と今年もまた1校されるといった現状です。とはいえ、選挙を若い年代へと引き下げた意味をしっかりと私たち大人が自覚しなければいけません。
午後は相模原市へ。「児童支援専任教諭の配置」についてお話伺いました。わかりやすく言うと中学校でいう副担任を小学校に各校一人ずつ配置していこうという事業です。前日の浜松でもそうでしたが、担任をしている先生のサポート、学校へのサポートというところから、相模原市のほうはもう少し中心的な役目を果たしていく人を据えていくやり方です。ただ、学校に一人先生を増やすことは思っている以上に大変なこと。県からの配置される人数は法で決まっていてそれ以上の先生を置こうと思うと市の負担になります。そしてそれを全校に広げていこうと思うと莫大な費用がかかってしまう…それをどうすればうまく回っていくかを上手に考えたやり方を伺うことができました。相模原市さんのやり方は簡単に言えば専科の先生がもう少しその専科の授業を減らして空いている時間に気になる子どもやそれ以外の学校全体の子どもと関わっていく。そして、みんなの心配事を中心になって聞き、相談先を割り振ったり相談先を集めたりうまくチームとして回していく、そんな役目を担っています。そして、その専科で減らしている部分を臨時の職員を雇いその部分をサポートしてもらう。なので正規の職員だけどクラスを持たずにでも子どもたちとも関われる丁度いい立ち位置をキープできるという仕組み。これは西宮市でもできるんじゃないの⁉︎と思いました。多分、委員全員思ったんじゃないでしょうか?すでに西宮市にはまだモデル実施ですが、居場所作り事業というのをするのにあたり実施校に一人ずつ嘱託の職員を置きその方には午後から学校にも入ってもらい夕方の居場所作りをまとめてもらっています。これがうまく回れば、相模原市でいう臨時の職員さんのように正規の先生のフォローをして正規職員が空いた時間に子どもたちのフォローをしていくというやり方につながるんじゃないかと思うのですが…これは週明けにでも教育委員会の担当課の方に報告してみたいと思います。
さて、最終の今日最後に伺ったのは西宮の未来センターの先駆け的存在の「日野市発達・教育支援センター」の現地視察。西宮市も未来センターを作るにあたり行政視察しに来られたそうで、確かに作りがよく似ていました。福祉と教育の連携、先駆けとはいえ抱える課題は同じようです。
ただ、一時預かりの概念が違っていてこちらはお母さんたちの支援の意味も含めて、お母さんたちにリフレッシュしてもらおうということでエールに通う子どもたちの一時預かりをしてくれるそうです。逆に西宮市でしている、兄弟たちの一時預かりはしていなくて、そういう声も上がっているとのことでした。比較すると本当にいろいろなことが見えてきます。

今回規模が違う街に視察ということでできることできないことそれぞれにあるだろうなと思っていたのですが、話を聞けばヒントは隠されていて、それは聞くことと聞けないことでは見方が変わるだろうなと思いました。
今後も視察の内容をしっかりと受け止め次に繋げていきたいと思います。