視察に勉強会三昧。そして、今日は総合教育会議

東京での勉強会(情報公開、公共施設総合管理計画と個別計画、会計検査)
吹田市での勉強会(プラスチックゴミに関する現状と課題)
守口市さつき学園視察(小中一貫義務教育学校
奈良県郡山市ASU(不登校特例校)

多分、1年間の中でこの時期が一番視察へ行ったり勉強会に行くことができる時期のようです。
先週から今日にかけて上記の通りの勉強会と視察に行かせていただき、合間に尼崎市で取り組まれている学びと育ちの研究報告と西宮市内で開催されたインクルーシブ教育についてのセミナーに参加。

早く整理しないといけないなあ...と思っています。

その中でも学校見学は非常にワクワクしてしまいます。
3年目の小中一貫校と15年継続されている不登校特例校について。

先週末視察させていただいたさつき学園は小中一貫義務教育学校、しかも同じ施設に小中学校が入っている学校です。

新しい学校なので整備された施設も新しくて機能的なのですが、何より小中学校の連携がしやすいものになっています。
例えば、義務教育学校なので小学校の先生と中学校の先生が教科の行き来が簡単にできます。

 わかりやすいのが、中学校の英語の先生が小学校に英語を教えに行くことができるといようなことです。

義務教育学校となっていない、小中一貫校だといちいち県の教育委員会に申請を出してからでないと簡単に行き来はできません。
これが、校内だけでクリアできるので現在話題になっている小学校での低学年の英語教育もこの学校であれば、すんなりと活用できます。

また、中学校は教科担任制なので小学校部分で手助けが欲しい時にヘルプで来てもらうことができたり、校務分掌も小中学校の先生で今まで1つの学校でやっていたことを手分けできるのでとても負担が軽減されるらしいのです...ただし、小学校部分は軽減されるけれども中学校部分の負担は逆に増えているらしいので、一長一短な部分もあるようで...

これも、今後のやり方次第な部分もあるそうなので、開校して3年のこのさつき学園の成果は今後も注視していきたいところです。

また、不登校の軽減や学力向上などもこの一貫校だと効果がありそう...(まだ3年しか経っていないのでこれから経過を見ていく)とのことでした。

確かに、子どもの成長を9年間通して見てくれる大人たちが学校地域であるというのはありがたいことかもしれません。
困っていることがあっても、現在の担任だけでなく過去の担任や知ってくれている人が関わりあってくれることで少しは気持ちが楽になることもあるのではないかと思います。

ここは、コミュニティスクールとなっているのでしっかり地域も入っているようですし、その上夜間中学校部分もあって、多種多様な人々が1つの学校に関わっている、そんなさつき学園を視察させていただきました。

そして、大和郡山市にある不登校特例校ASUは、適応指導教室から発展した学科指導教室という特区制度を利用した不登校特例校になります。

教育課程の弾力化をしながら内申書作成、成績をつけることができることで進路選択の幅が広がるという特例校になっています。

市内全域から通うことができ、居場所と学びの両方を兼ね備えた学校...と呼んでいいのかと感じる所でした。

西宮市よりも小さな自治体ですが、市費で常勤、非常勤の教員を採用し運用しています。職員数は10人+カウンセラー3人+指導主事の体制で現在は18名の在籍児童数を担当しています。

手厚い...というのが感想です。

ASUに登録してからも毎日通えるようになるまでに何年もかかっている児童生徒がいるのは当たり前で、ようやく通えるようになってから卒業までに少しずつ小さな経験を重ねて未来に繋げていくということでした。

そして、この大和郡山市から西宮市へ戻ってきて新市長初となる総合教育会議へ。

中身は、教育大綱についてと、公約について。

大綱については前市長のつくった大綱を継続していくということを表明。
公約については、一つずつの考えを明らかにされたもののこれということもなく、少し残念。
しかも、副市長からインクルーシブ教育について触れられ(土曜日にせっかくインクルーシブ教育のセミナーに来ていたのに...)付け足すように、インクルーシブ教育については公約になかったけれども同等の形で考えていきますということをおっしゃっていました。

うーん...
本当にどんな考えを持っているのかよくまだわからない。
何に力を入れたいのか見えてこない。
6月議会での所信表明はどうなるんだろう?というのが感想です。

ちなみに、私も子どもの権利のための条例について市長への要望に書いていなかったことを政策局の局長に指摘されてしまいました...

忘れているわけではないけれども、市長選前のタウンミーティングの中でも石井さんはあまり興味示されていなかったので無意識に弱気になっているのかもしれません。
負けずに、一般質問で子どもの権利条例についての考えを聞いてみようと思います。