農業振興計画について

先日の常任委員会では農業振興計画についての報告がありました。

今からパブリックコメントをとるので、その前の議員への計画の内容の報告。さらっと出てきた計画でしたが、都市型農業のあり方について書かれていて、これから10年の西宮市の農に関わる大切なことが書かれなければいけない計画、箕面市の農業施策や尼崎市でのこれからの都市農業の話、実際に農に関わる方のお話を聞くことができたので、そのことも踏まえながら、私の中の農業に対する考え方と指摘事項など委員会でお話しさせていただきました。

今回の計画のキャッチフレーズになっているのが、「農と寄り添い農とともに暮らす都市(まち)」そのことを実現させていこうと思うと、今ある学童農園(西宮市には1校のみ)の拡充が不可欠。子どもの頃から、農業を身近に感じていかないと本当に農に寄り添うなんてできないと思っています。農地での農作物の四季の移り変わりは四季の変化と共にあって、それをすぐそばで感じていないとわからないもの。

私が子どものころ、農業は本当に身近なものでした。親に連れられて週末になったら農地へ。私たちが食べていた無農薬栽培の野菜を作ってくれている農家さんのお手伝いに行っていました。大人も子ども一緒に働く、ひたすら草取りにうんざりしたり収穫も最初は楽しいけれど、延々同じことを続けているのに飽きてきたり…そんな農業を身近に感じていたからこそ、今は、長く大切にされてきた土を守ることや農業を続けていくことの大変さなんかも頭の中をよぎることができるようになりました。

そんなことを踏まえて、今回の計画について。

まずは学童農園の考え方。これ、例えば、地域農園という位置づけにして地域の中にある居場所の一つにしてほしいと考えています。地域の人たちの集い場でもあり、子どもたちが学校帰りに寄って行くことができる農地。  自然があって、畑で遊んだり収穫のお手伝いとかもできる。       もちろん授業の一環として1年を通して作物も作る。地域の人は誰でもその居場所に寄っていけるようなコミュニティスペース。

地域作り、生物多様性・低炭素な社会つくりのような環境保全ともリンクできる。防災の面からも、一時避難地や防災井戸、食料供給の面でも力を発揮できそう。農地の確保という大きなハードルがあるけれど、なんとか乗り越えたい。 

次に、地産地消に関して。学校給食での西宮産の野菜の供給について。

市民アンケートでは農業、農家に望むことの中で「農薬や化学肥料を減らした安心安全な農産物を販売してほしい」という割合が46、2%で一番高いことがわかりました。

そのことを踏まえると、学校給食は一番にそのことに取り組んでもらいたいところですが、農政課と学校給食課との連携がまだまだ弱く、現在の西宮市産として学校給食用に使用されている野菜の農薬の使用不使用に関することや冬野菜が中心で夏野菜の取り組みがないのは学校給食用の物資規格が厳しいのでは?などの情報不足がわかりました。   そのことに関しては今後の課題として農政課が取り組んでいくことになりますが、学校給食の課題に関する取り組みについては、入り口を見つけられたようで私の中ではちょっと前進した思いです。

それ以外には...

農地の貸し借りに関して法律が変わり、これから農業をやってみたいと思う人たちでも農地を借りることができるようになりました。そのためにも、行政が借りたい人貸したい人の間に入らないといけないのですが、農地を貸してもらうためにも西宮市として農地を所有されている方々との考え方の共有をしなければなりません。まずはしっかり調査をして、考え方の共有と共通理解をしてほしいということ。

担い手の確保についても、民間の市民農園の利用をされている方や農業塾に通う方々のニーズ調査などをして、うまくマッチングできるような取り組みも考えてほしいというようなこともお話しさせていただきました。

この分野、今まで取り組みたいと思っていたことの一つだったので、私の中では良いタイミングでこの計画に関われたのはラッキーでした。

まだまだ、提案したいことがあるのでまた引き続き農政についても勉強重ねていきたいと思います。