先日の委員会の所管事務報告で「第2次西宮市人権教育・啓発に関する基本計画」素案について審議をしました。
今回の計画は読み物にすることに特化した考え方のもとコンパクトな内容になっています。それだけ、最初に目を通した時から西宮市の人権教育というよりも現在の社会問題となっていることが書いてある印象でした。
実際に西宮市の現状はどういう状況なのか、を示した上で何をどう取り組むのか考えるべきと思います。そのために具体的な西宮市の課題が見える数を出していくことが必要と考えています。
多課に渡りますが、人権に関わる分野の数値を調査しているものがあります。例えば、児童虐待の認知件数やいじめの認知件数、高齢者の虐待認定件数、障害者差別相談の件数。
どれも数は増える傾向や横ばいで一定数あるもの、数が年々減っているものもあります。
その中でも気になるのは、障害者差別相談件数について。
障がい者差別解消法が成立とともに、相談窓口が設置されていますがその相談件数が21件、16件、3件と毎年減少傾向です。
その背景にあるのは、単純に差別の解消に繋がっているわけではなく、各課が困りごととして処理し差別の認識での相談ということが抜け落ちてしまっていることも相談件数の減に繋がっている可能性があります。相談があることで、様々な差別の実態が見えてくる、そのことで解消に向けて解決を進めたり認識の共有を増やすことが大切。
人権意識や差別をなくしていくためには常にそのことを意識し、考える機会を持つことが重要と考えています。
そのようなことを指摘させていただきました。
委員のみなさんもこの件に関しては非常に活発な意見が出されていました。