教育長選任についての討論

3月議会最終日

教育長選任についての討論に立ちました。

 

以下討論の内容です。

 

先日の質疑では3点質問をさせていただきましたがそれぞれに意見を申し述べます。

1点目の質問では不登校児童生徒への取り組みについて質問し、答弁では教室外の居場所づくりをしてこれから広げていきたいとありました。検証もされていくということでしたが、現在すでに不登校となっている児童生徒への支援の1つ、また不登校ではないが学校に居場所ができるようになり児童生徒の拠り所になるのであれば、検証に時間を掛けすぎず今必要な支援として早急にすすめていくこと、また、何を目的にした検証なのかそのことを明確にし児童生徒にとって最善となるように進めてください。

2点目子どもの声に向き合える時間を持てること、また教員自身も考えを聴いてもらえる、寄り添ってもらえる環境について伺いました。学級をどうするのか?学年としてチームになり特に小学校では横の連携でチームとして連携できるようにとのことでした、また、教員へは市内大学を活用して研修の機会をとのことでしたが研修機会の時間については、教員の超過勤務時間の実態を見てもまずは研修を受けることができる環境整備が必要になりそのための支援策を具体的に示していただきたいと考えます。そして、小学校での横の連携ということで中学校でいう学年団となるような取り組みなのか、学級担任を固定せず、学年の全教員で学年の全生徒を見る「全員担任制」を採用していくのか具体的にどのように取り組みを進めるのか教育委員会事務局が中心になり、学校の当たり前を見直していくよう取り組みを進めてほしいと思います。

3点目子ども基本法の理念を学校生活にどのように活かしていくのか?ということに関しては大事なことは学級から始めるとし命令するのではなく何をするのか話合いをしていく子どもたち自身が主体的にということでしたが、全市的な行事への取り組みについては全市的行事検討委員会が開かれておりその内容については児童生徒の意見は反映されていません。

全市的行事はそのまま各学校での行事に影響を与えていくものになります。そのようなことを踏まえれば教育委員会事務局内だけで検討せず広く開いた上で子どもたちの考えも聴きながら検討を進めてください。

最後に学校教育は子どもたちの学びの場であり、学校に合わせることが求められる場所ではないこと。多様性が認められ、個々に同じ場所でごちゃまぜになってそれぞれが理解し合える場であること、子どもの声を聴きとることができるよう待つことができる余裕のある学校現場へと変化していくように求めます。