プレーパークと若者の語る子ども時代


土曜日は川西能勢口にて、川西市青少年フォーラムに参加してきました!
川西市には子どもの人権オンブズパーソンという制度が昔からあり、子どもたちの声を丁寧に聴く体制を整えている自治体の一つではないかと考えています。
その川西市で「キセラ川西」という新しいまちづくりがスタートしています。
その中心には防災機能も兼ね備えた大きな公園を作っているのですが、市民の方々とのワークショップを重ねながら市民の声を反映させ、一つの事業を住民と行政のパートナーシップで進めていっています。
その中での提案に「プレーパーク」をつくるということが掲げられていて、すでにその前身となる「キセラ川西プレーパークの会」も発足しています。
今回はそのプレーパークをテーマに川西市が主催している青少年フォーラムでの講演会に参加し、先進的に取り組んでいる「世田谷プレーパーク」の須永力さんのお話を聞いてきました。

「プレーパーク」という名の子どもたちの居場所について いつもそこにあるプレーパーク、それは「子どもが主役の遊び場」「手作りの遊び場」「やりたいことができる場所」であり、遊びを積み重ねることができることが大切。
そのプレーパークとして重視しなければいけないことは
①子どもの生活圏にある
②いつでも遊べる
③だれでも遊べる
④自然豊かな野外環境
⑤作り変えや手作りができること
そして、プレーパークでよく言われる「自己責任」については
「自己責任」と「自分の責任で自由に遊ぶ」は違う。
「自己責任」と言ってしまえばだれも責任はとりませんよ、知りませんよ、関係ないですよ、ということになってしまうが「自分の責任で自由に遊ぶ」ということは子どもたちが「自由に遊ぶために自分たちで話し合ったり工夫したりする責任をもちますよ」という宣言であって、そこでケガをしたからといって何もしないのとは違うんですよという、再確認できるお話があったことはとても重要だったなと思いました。

他にももっといろいろ良い話が聞けたのでお知らせしたいのですが…長くなってしまうので、あともう2点ほど心に残ったことを。
1つは、子どもを受け止めることができる大人がいる場所が点在していなければいけない、大人が向き合ってくれる遊び場が必要だということ。
もう1つは、行政と住民のパートナーシップで子どもを育む環境を作り出していくということ。 どちらも今必要なことだなと深くうなづいて思うところでした。

そしてそして、話は変わって次の日日曜日には「チャイルドライン公開講座」にて若者たちが語る子ども時代ということをテーマに20代前半の若者が「大人との対立」「もしも子どもがグレたらどうする?」ということをテーマにトークセッションを展開。
後半は会場からの質問に答えてもらうという興味深い講座に参加しました。 普通に親としても参考になったこともあったのですが、トークセッションに参加しているだけあってもともと意識が高くて、それぞれの家庭の中でも意見表明ができていたり、家族という社会の中での自分の役割を持つことができている若い人たちの話を直接聞くことができて本当に貴重な時間でした。

その中でも「大人として扱ってほしいこと、子どもとして扱ってほしいことがある」それを自分の成長に合わせて上手に使い分けしてくれていたという話が、先日中学生から聞いた話と重なって、子どもから大人へと成長していく過程での周りにいる大人の役目をもう一度よく考えたいなと思いました。
と、そんなお腹いっぱいになる土日を過ごし、昨日オランダの公教育についての話を聞いたら、日本の今の状況って…と、そもそも論になってしまうんだなと原点にかえった話はまた別で書きたいと思います。