9月議会一般質問

先日の一般質問の原稿を全文掲載します。
長くなりますがお時間ある方は是非お読みくださいませ。

 
通告 子どもの声をきく
      ・子どもの権利を守る条例について
      ・いじめ防止基本方針について
      ・子ども議会について 
       
こんにちは。議場へ足をお運び下さった皆様ありがとうございます。さくらFMをお聞きのみなさま、そして今回から始まりましたインターネット中継をご覧のみなさま、こんにちは。
会派すべての西宮市民の一員として一般質問をします、一色風子です。

早速質問します。
今子どもたちが置かれている環境は様々な意味で複雑です。
児童虐待、いじめの問題、子どもたちが巻き込まれ犠牲になる事件、子どもの貧困、等々新聞、ニュースで取り上げられる度に胸が詰まる思いになります。
今も昔も子どもたちは変わりません。ですが、子どもを取り巻く環境が変化していっていることは明白です。そんな社会の中でどのようにして子どもたちの声に耳を傾け、その声に応えていくか私たち大人が真剣に考え行動しなければなりません。
そこで子どもの声を聴くことに関して3つの質問をします。

子どもの声をきくということに関しての一つ目の質問
子どもの権利を守る条例を定め、子どもたちの権利を第一に考えた西宮市の政策を考えることはできないかというものです。

日本には戦後ほどなくして児童憲章というものができました。まさに子ども、児童の権利を守るためにできたものでした。しかし、どちらかというと児童憲章の中の子ども像はおとなに与えられることが中心、その児童憲章の中の「何々される」「与えられる」といった表現の中には子どもの思いよりも、大人の思いが中心になっているように感じます。
そして1989年国連で「子どもの権利条約」が採択されます。日本では5年後の1994年に批准され各都道府県、教育委員会などに通知されました。その中に「学校教育及び社会教育を通じ広く国民の基本的人権尊重の精神が高められるようにするとともに、本条約の趣旨に鑑み児童が人格を持った一人の人間として尊重されなければならないことについて広く国民の理解が深められるよう、一層の努力が必要である。」と書かれています。日本が子どもの権利条約に批准してから20年以上が経ちました。今もなお、生きること、育つこと、守られること、参加すること、勉強することなど、子どもたちの置かれる環境、権利が本当に子どものため、子どもの最善の利益のためにあるのかまだまだ課題が多くある社会です。
近隣市では、全国でも先駆けとなる川西市宝塚市尼崎市などで子どもの権利を守る条例が制定されています。
今から17年前の平成10年、全国でも初となった川西市の「川西市子どもの人権オンブズパーソン条例」の第一条をホームページ上で子どもたちが読む事を意識してわかりやすいように読みやすい言葉にしてあるものを紹介します。

子どもは、みんな人間として大切にされなければなりません。
子どもを大切にする社会は、みんなが幸せになれる社会です。
一人ひとりの子どもが人間として大切にされる社会をつくることは、おとなの責任です。
だから川西市子どもの権利条約を大切に実行していきます。
子どもを守る「子どもの人権オンブズパーソン」をつくります。
そして一人ひとりの子どもの人権を大切にして、たとえば、いじめ、体罰、暴力、虐待などで、子どもが苦しむことのないようにします。

とあります。そして、平成19年にできた宝塚市宝塚市子ども条例の前文も紹介させてください。
子どもは、一人ひとりがかけがえのない存在です。性別、国籍、障がいなどにかかわらず、子どもは、生きる、守られる、育つ、学ぶ、そして参加する権利を有し、個性や他者との違いが認められ、あらゆる形の差別や暴力を受けないなど、一人の人間として尊重され、いきいきと成長していくことが大切にされなければなりません。また、子どもが、他の人の人権や社会のルールを守ることも大切です。
しかしながら、少子化核家族化、地域連帯の希薄化等が進む中、いじめ、児童虐待及び子どもをめぐる犯罪の多発等、子どもを取りまく環境は大きく変化しています。
このような状況の下、私たちは日本国憲法が保障する基本的人権及び児童の権利に関する条約を尊重し、豊かな山なみ等恵まれた自然があり、歴史及び文化の息づく宝塚のまちで、社会の一員である子どもが夢と希望を抱き、命を慈しみ、人を思いやる心を持ち、健やかに成長するとともに、子どもを育むことが楽しくなるまちの実現を目指し、この条例を制定します。

以上、このようにして子どもの権利と共に社会全体で一人ひとりが大切にされる街つくりに向けてのきっかけの一つとして、そして子どものための政策、施策を子どもの目線に立ち積極的に取り組んでいこうという行政の姿勢があらわれている条例が制定されているという事実があります。ユニセフでは「子どもにやさしいまちは、子どもの権利条約を具体化しているまちである」ち定義づけもしています。

西宮でも今年の3月に「子ども・子育て支援事業計画」が策定され、基本理念としてこのように書かれてあります。

子どもが輝くまち・人にやさしいまち にしのみやへ。子育てするなら 西宮。
子どもや子育て世代の思いや意見を尊重するまち、子育て家庭を支えるまちは、子どもの輝く笑顔につながります。わたしたちは、子どもの笑顔があふれるよう、子どもの笑顔がいきいきと輝くまち にしのみやをめざします。また、地域全体で子どもを見守り、子育て家庭を支えあう心温かなまち、子育て家庭にやさしいまちは、高齢者や障害のある人などすべての人にとって暮らしやすいまちにつながります。あらゆる人がいきいきと輝けるよう、すべての人にやさしいまちにしのみやをめざします。

この基本理念とともに、基本的な視点としての二つ目としてこのようにも書かれてあります。

すべての子どもの幸せを第一に考えます
社会の希望であり、未来をつくる存在である子ども自身の幸せを実感できるよう、すべての子どもの幸せを第一に考えたまちづくりを進めます。また、子どもの権利や利益を尊重し、個々の子どもの成長・発達に合わせた取り組みを進めていきます。

このように、基本理念などとしてあげている目指すべき西宮の姿。そんな西宮のこれから目指していく方向性をしっかりと見定め、本当に子どもや子育て世代の思いを尊重できるまちに、そしてすべての子どもの幸せを第一に考えたまちづくりをすすめるために、また、子どもの権利や利益を尊重するまちという、子どもたちの権利をしっかりと守ることのできる未来の西宮のあるべき姿のために子どもたちのための条例を西宮市に制定することを提案します。

宝塚市の子ども条例など前例があるようにこれはただ単に子どもの権利だけを主張する、子どものわがままを聞くための条例というものではありません。子どもの権利を通して子どもの支援や子育てをしている家族の支援、子どもが住みやすい、子どもを産んで育てやすいと思えるまちづくりを考え、子どもの視点も盛り込みながら青少年育成の施策を進めていくなど、総合的に考えることで子育て世帯にとっても子どもたちにとっても丁寧でわかりやすい西宮市のありかたがしめされると考えます。
市長も子ども子育て支援事業計画の中で、すべての子どもたちが笑顔で成長していくためにALL西宮で支えていくとおっしゃっております。その何年もかけて作ってきた子ども子育て支援事業計画を「条例」という目で見える形にした上で、市民の皆様にもわかりやすく伝えていき、子どもたちが自分たちの未来をつくっていくその第一歩の手伝いをするのが大人の責務であり、その先頭に市長が立つんだということ、そして市長が子どもの権利を守るんだという姿勢を形にして市民にそして何より子どもたちに見せてください。
大きな声、多数の声が正しく当たり前になっていく社会ではなく、小さな声、少数の声にもしっかり耳を傾けられる、様々な思いがある中で共に生きていける、そんな西宮であってほしいと願っています。
この子どもの権利に関する条例の件については今までも本会議の質問の中で取り上げられています。それほど、西宮市にとってこの条例を制定することには意味があるものだと感じています。近隣市での制定が増えてきている昨今、西宮市にも「子どもの権利を守る条例」の制定について西宮市としてどのようにお考えかお伺いします。



二つ目の質問は通告と前後しますが
子ども議会について質問いたします。

「平成27年度 西宮市施政方針」の中でもしめされていますが、
子どもの政策を考えるときには、しばしば保護者のニーズから政策を設計することになります。しかし、現在の子どもを取り巻く環境は、必ずしも将来の日本の主役を育てていくのに相応しい環境とはいえません。パッケージ化された商品やサービスを詰め込まれ、保護者と社会の過保護によって、挑戦することや失敗することから遠ざけられています。そのような環境では、豊かな人生を自分で創造する感性や自己肯定感、厳しい社会を生き抜く逞しさや協調性が育まれません。
とあります。
現在の子どもを取り巻く環境は、必ずしも将来の日本の主役を育てていくのに相応しい環境とはいえないというのであれば、日本の主役、西宮市の主役として、西宮市や日本のことを自分たちの目線で考え話し合い、意見を表明できる、西宮市や日本の課題や提案したいことを子どもたちの目線で発信する。大人には見えてこない子どもの目線だからこそ意味のある意見がでるような子ども議会のような場所での子どもたちの声を聞く機会をこの西宮市でも設けていただきたいと思います。

実際に近隣市でも子ども議会のような子どもの声を聞く会を伊丹市宝塚市川西市三田市篠山市など多数の自治体で実際におこなわれています。夏休みを利用して実施された宝塚市の子ども議会を傍聴し、お話しも聴かせて頂いたので、宝塚市の事例を紹介しますと、平成12年度から毎年1回継続して「子ども議会」として市内の小学6年生から高校生を対象に私立、公立の区別なく宝塚市内の子どもたちに呼びかけをし、30名前後の子どもたちがそれぞれ学校、学年を超え、年齢を超えて宝塚市の問題から子どもたちの身近にある問題をテーマ作りから、質問をまとめていく作業までをし、今、私が登壇してお話しているように議会形式で実際の議場を使って最後は発表をしていきます。
この中で、年齢を超えての事前学習会では小学生の意見を聞き高校生が小学生の考えに、新しい発見があったり小中学生は高校生の話を聞けるチャンスだったりと、その年齢を超えた交流があることもとても魅力的でした。
子どもたちが一生懸命に考えた質問に対して、教育長や市長が真摯に受け止め答えてくれる。そういった機会が子どもたちにあるということ。大人がきちんと子どもの目線に立ち子どもだからではなく、一市民としての要望、提案に答える姿勢がとても素晴らしかったです。質問の中に「ボール遊びができる公園をもっと増やしてください。ぼくたちが遊ぶことを我慢する必要はないと思います」という子どもらしい、ですがこどもにとっては切実な声にも市長が丁寧に市の現状やこれからの取り組み、そして子どもたちに対して我慢させてしまっているということに対しての謝罪があり、ただ「できない」ということに対してどうしてできないのか話をして理解してもらう。「子どもだから」という理由ではなく「子どもだからこそ」理不尽だと感じていることに対してわかりやすく説明してもらえる機会がある。これを聞けることと聞けないことでは、自分たちの暮らしている街に対しての思いも変わってくるのではないかと感じました。

今西宮市では、中学生を対象に30回目を迎えた中学生の主張大会、地域、学校によっては地域と学校との連携協議会の中での意見交流会やフォーラムなどが開催されています。その中でも子どもたちの思いを伝える機会はあります。一緒に地域からの、子どもたちへの思いを聞くこともできます。
中学生の主張大会ではその場で自分の思いを聞いてもらうことができる良い機会です。もちろんそれまでには学校内でそれぞれのクラスの中で選考があり、それに向けて作文をしていく。その作文を書くにあたってどんなことをかいたらいいのかすぐに思いつかなかったり、作文することに面倒だなと思う子どももいるでしょう。でも、いざ自分の思いを時間がかかりながらも書いていき、学校内で発表していく作業の中で大人の代表となる担当の先生とやりとりし、自分の思いを聞いてもらっているという実感を持つことができていると思います。そして、地域での意見交換会や地域フォーラムはまだまだ全市的に浸透しているものではありません。ですが、これが広がって地域に住む子どもからお年寄りまでが年齢、世代を超えて地域の課題や思いにそれぞれ耳を傾け解決策を一緒に考えたり、多方面な見方のできる意見を交流できたり、場合によっては市に対して地域から要望していくこともできるのでは?と考えます。

私も西宮市で中学生時代を過ごしました。中学生の主張はその時の教科担任だった先生が私の思いをくみ取り、真剣に自分の思いに向き合ってくださった経験が今も心にのこっています。そういった、多感な時期の自分の思いや言葉に耳を傾け聞いてくれる大人がいるということは、今の私の糧にもなっています。

自分たちの思いを自分たちの言葉で発信し、その思いを聞き、答えてくれる大人たちがいてくれる、そういったことを西宮市の子どもたちにも経験するチャンスがある、そんな場所を西宮市として、中学生だけではなく幅広く子どもたちが参加できる、子ども議会などのようなかたちを作るということはとても有意義なことにならないでしょうか?
また、選挙権が18歳に引き下げられたことにより、この子ども議会が自分たちが主権者となるということを実感し、興味をもつきっかけにもなりえるのではと考えます。今実際に西宮市での投票率は今回の市議会議員選挙でみても36%と非常に低いものとなっています。今、選挙権を持つ大人でさえなかなか市政や議会に興味を持つことができない状況にあり、議会がどこにあるのかもなかなか知ってもらえていないそのような現状です。学校での主権者教育の重要性も言われていますが、学校内での教育課程の中でいくら子どもたちに伝えたとしてもまずはその子どもたちが自分たちのこととして意識し興味を持たなければ意味がありません。子どものときから、西宮市の一市民だという気持ちを育てる手立ての一つにもなるはずです。
そういったことをふまえた上で西宮市に子ども議会のような子どもたちの声を子どもたちの目線で発信し、それをしっかり大人たちが聴ける場を設けることについて市としてどのようにお考えかお聞かせください。


3つ目の質問です。
西宮市のいじめ防止基本方針についてです。

夏休みが終わり1週間ほどが経ちました。この、夏休みが終わる時期の前後に子どもたちが自ら命を絶ってしまうという事例が増えるというショッキングなデータが内閣府から出されました。それを聞いて、鎌倉市の図書館ではソーシャルネットワーキングサービスを使って子どもたちに向けてのメッセージが投げかけられ、それがとても話題になりました。
そういった、声なき声にどのように対応していくのか、私たちのこの社会の中でしっかりと受け止め、そのような悲しいことが起こらないような環境作りをしていかなければなりません。

文部科学省が「いじめ防止対策推進法」を平成25年6月に公布し、その翌年の平成26年3月に兵庫県いじめ防止基本方針が、ついで、今年の平成27年の1月に西宮市いじめ防止基本方針ができました。
西宮市の基本方針の中の基本理念の中には、いじめを防止するには、特定の子供や特定の立場の人だけの問題とせず、広く社会全体で真剣に取り組む必要がある。
とあり、基本方針の基本的な考え方の中にはいじめの問題への取り組みの重要性について市民全体に認識を広め、学校、家庭、地域と一体となって取り組みを推進するための普及啓発が必要である。と書かれてあります。

このようにいじめに関しては、まずはいじめをするという雰囲気を社会の中につくらないことから始まり、子どもに限らず西宮市全体のこととして捉えて行く必要があると考えます。市内各学校には、西宮市いじめ防止基本方針をもとにして特色のある基本方針を作り各家庭、地域に公表しています。ですが、せっかく作った基本方針はまだ各学校のホームページ上で見ることができないものもあり周知してもらうという方法としてはまだ弱い部分もあるのではないでしょうか?
学校、地域、家庭が一体となって取り組むということは、西宮市をあげてこの問題に取り組んでいくということに繋がります。
教育委員会だけではなく、市長部局も一体となってこのいじめを防止するということに早急に取り組み、子どもたちが「いじめ」というものの当事者にならないよう西宮市をあげて考えてもらう啓発活動として、西宮市のホームページや市政ニュースでのいじめ防止基本方針の紹介や各学校の取り組み、市民としての関わり方、いじめを子どもだけと捉えず社会全体でいじめをなくしていくという考えを積極的に広報するということに関して、どのようにお考えでしょうか?基本方針を作って終わりというわけではないと思います。いじめをなくすということは難しいかもしれません。ですが、まずは知ってもらい意識してもらう、子どもたちの声なき声に耳を傾けいじめが発生することのない環境作りをしていただきたいと思います。市民全体に認識を広め、学校、家庭、地域と一体となって取り組みを推進するための普及啓発が必要である。とある以上、このいじめ防止基本方針の理念と啓発に向けての市としてのお考えをお聞かせください。

以上、壇上での私からの質問は終わります。
ご答弁によっては対面質問席にて再質問、意見、要望をさせていただきます。よろしくお願いします。









意見・要望

ご丁寧なご答弁ありがとうございました。
再質問はせずに、意見要望をお話させていただきます。
二つ目の子ども議会に関して、ご答弁の中にもあったように今の教育課程の中で時間を割いてまた新たな事業を展開していくということは難しいことと思います。今現在実施している、中学生の主張であったり、地域フォーラムを更に発展させて実施することも視野に入れていただければと思います。そして、市長が市内でおこなっている広聴会を子どもたち向けに拡大した子ども広聴会などを開き、子どもたちからの生の質問を市長に受けていただけたらと思います。今可能な形で実施できることを考えていただけることを要望いたします。
三つ目のいじめ防止基本方針に関しましては、今現在一人で悩みを抱えている子どもが救われるように、教育委員会だけではなく、市長部局とともに西宮市全体としていじめのない安心して過ごせる街になるよう西宮市をあげての取り組みになるよう要望するとともに、現在西宮市にはスクールソーシャルワーカーが2名しかおらず、西宮市内小中学校合わせて、60校をカバーしていくことは実質足りていないのでは?と感じます。午前中の竹尾議員の質問の中にもありましたが、子どもたち、子どもたちの保護者にとっての心のよりどころとなるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を少しでも早く各学校単位の配置になるように私からも要望いたします。
そして最後に、子ども条例に関してですが、ご答弁にもありました、改正地方教育行政法に基づき、教育に関する大綱を策定しなければならないという実情があることはわかりました。ですが、子どもの利益を第一に考えるという条例があれば、保育所の待機児童の解消や公立幼稚園の休園、児童館のような場所での子育て広場を増やしていくこと、保育所の統合問題などなど、様々な子どもに関わる施策がまた違った視点でみることができるのではないかと感じています。教育大綱に関して、この大綱が子どもに関する政策推進の礎になるということ、そして今年度中に策定されるということで、総合教育会議が開催され、その中で大綱の策定について協議されています。5月に第一回の会議があり、議事録を見せていただきました。
この中で市長は出席されている方々と大綱をどんなものにしていくかをお話されていました。読んでいる限りで想像するしかないのですが、市長が熱く語っていらっしゃる様子が頭に浮かびました。その中で「西宮ではこういう子どもを作っていこう」「西宮でこういう子どもを育てよう」という発言が多々出ることに違和感を感じています。市長は何か目指すべき子ども像みたいなものを作ろうとされているのでしょうか?もしそうなのであれば、ご存じかと思いますが、子どもたちは私たち大人、親が思うままに育ってくれるわけではありません。まさにその勝手な子ども像が子どもの自立を妨げることにつながるのではないでしょうか?教育大綱を条例と置き換え、子どもたちの権利を尊重するというのであれば、まずは、「西宮が育てる子どもはこんな子どもです」という、単一的な子ども像の考え方はしないでいただきたいと思います。そして、「目指すべき子ども」ではなくて、西宮市ができることは子どもたちの育ちをどう応援し、その応援できる環境作りをどう整えていくかを考えなければいけないのではないでしょうか?多様な社会の中で、どのようにしてじぶんらしく生きていけるか、安心して生きていける社会を作ることができるか?子どもたちの思い、声にしっかりこたえていける土壌作りがまず必要ではないかと考えます。そういったことをふまえた上で、本当に子どもたちの権利を尊重できる西宮になるように、そして、市長が子どもの権利を守るんだという姿勢を子どもたちに形として見えるような教育大綱になることを要望するとともに、日本が批准している子どもの権利条約の西宮市での制定も合わせて今後検討していただけるよう、要望いたします。

私も子どもが4人いて16年近く子育てをしてきていますが何が正解なのか、どのようにして関わっていくのがいいのか悩みながら日々子どもたちと向き合ってきています。
子どもの声を聴くということは本当に難しいことです。年齢や子どもによっては伝えたい言葉が使い切れず、伝えたくても伝えることができない、といったこともあるかもしれません。そして、少し大きくなった子どもは大人に聞かれれば大人に合わせた受け答えができたりすることもあるでしょう。そんな中で、本当の心の底にある本心をしっかりとすくいとっていけるよう、大人も子どもたちの思いに寄り添いそして、子どもたちに信頼してもらえる社会、西宮になるよう願います。
以上で一般質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。