勉強会の報告

明石市の「手話言語・障害者コミュニケーション条例」の取り組みについての勉強会に参加してきました。
今年の4月に聴覚障害のある市議が誕生したのも記憶に新しいところですが、この4月からそれに先立ち条例も施行されています。
条例施行後に伴う措置として、手話通訳者・要約筆記者派遣事業の対象範囲の拡大や派遣事業に係る報酬額の見直し、手話検定等を利用した職員研修の 実施、市立小学校での手話体験教室の実施、知的障害・発達障害のある人を含めて、多くの市民が利用できる市政情報等に関する「わかりやすい版」パ ンフレットの作成などいろいろと取り組みをされています。
今後は点字プリンターの導入や災害ハザードマップ点訳、市後援行事での手話通訳、要約筆記者を配置する際に必要な費用の半額助成制度の創設など 考えておられるそうです。
そして平行して障害者差別解消条例の制定に向けて今はヒアリングをしたり検討会を開いたりしているそうです。
とても勉強になりました。

さて西宮市の現状ですが…
西宮市にはまだそういった条例はありませんが、手話通訳者や要約筆記者の派遣事業は以前よりもより使いやすくなってきているようです。例えば、以 前までは結婚式での利用は親族何親等までという規定がありましたが、今は友人の結婚式でも利用ができるようになりました。生活していくうえで必要 なことは比較的利用範囲が広がっているようです。市政ニュースなども点字版があったり、市役所から送付される書類は何課からきているということが わかり連絡できるように点字での案内もつけてあるということです。ただ最近は点字よりも読み上げソフトであったりとか、市政ニュースなども音声 版などが好まれる方が多いというところが現状のようですが、これももう少し市民の方の意見も聞いてみたいところです。
その中でも課題は県平均から見ても手話通訳者や要約筆記者の報酬が格段に低いということ。検討中ということですが、利用を広げるためにも手話通訳 者さんや要約筆記者さんを確保しなければならないですし県の半分しかない報酬はそれだけでも足りない部分だと思います。
また、今後も改正された障害者基本法なども含めてこういった問題にも取り組んでいきたいと思います。

余談ですが…この勉強会に取り組みの説明をしに来てくださった明石市福祉部福祉総務課の金課長、ちょうどその方のお話を先日の市政報告会の際にお 名前をうかがっていたのでタイムリーでそわそわしてしまいました…
写真は10月10日号の同じ市政ニュースです。当たり前ですが、点字版は25ページにわたって分厚いです。