決算審査の報告 2/2

市民局と環境局、産業文化局について私もそれぞれに質問させていただきました。

市民局では、支所機能についての今後をどのように考えていくのか?という質問をさせていただきました。そもそも西宮市の支所機能は村が市に合併された際に
地域住民の利便性を確保するために支所を置いた経緯があります。現在その機能は十分果たされており、支所を今後さらに地域の拠点として考えていく中でどのような地域の拠点となるか?という視点で考えていかなければなりません。その中で今後の課題は地域との連携をどうするのか?ということだと感じています。現在でも住民組織や民生児童委員さんからの相談などきめ細やかな対応をされているようですが、それをさらに地域と市が同じ目線で課題に向き合うことができるよう、ともに学び合えるような体制づくりも重要ではないかということを考えています。そのことを意識しながら今後の支所機能についての方向性を考えていただきたいということをお伝えしました。

もう一点は、市民集会施設、共同利用施設について。受益者負担の方向性を現在検討中ですが、その中で無料の学習室をどうするのかをどういった目線で考えていくのかは大変重要です。現在、中高生の居場所つくりの一環としてリスト作りをしている青少年施策推進課では、もちろん共同利用施設の学習室も含まれています。そのことを踏まえて、子どもたちが利用しやすいことを前提に考えてほしいということを伝えました。

環境局ではごみ減量推進の啓発事業として生ごみ処理機補助金について質問しました。市民向けの補助金制度でしたが年々補助金額も減っていき、とうとうこの制度自体がなくなってしまいます。市民の出すごみの減量は進んでいるようなので、ごみ減量のための市民向けの啓発は一定効果があったようですが、その反面、事業系ごみの減量がすすんでいないことがごみ西宮市廃棄物減量推進部会でも取り上げられており、新しく策定中の「西宮市一般廃棄物処理基本計画」の中でも盛り込まれていくことになっています。そんな中で、小規模な市内事業者への啓発を進めるという意味で今後事業者向けの補助金制度にしてみてはどうか?という提案をしました。

もう一点、ゴミ処理センターでの電力供給について、売電収入額が年々減っている中で売るよりも自分たちで使うことを目的に変換し、庁舎のゼロエネルギー化が進む観点で進めてほしいということを提案しました。

産業文化局では事業者向けの省エネ設備導入支援補助事業というものについて、導入がだんだん減ってきていることの要因が新たに開拓できていないというような趣旨だったので、発想を変え福祉施設などでもこの補助事業を利用できるように環境局とも連携して新たな視点で進めてもらいたいと思っていることを伝えました。

文化振興財団について、専門職員が配置されていることでのメリットを聞きました。新しい試みが増えており、福祉的な観点から公共だからこそできることもあるので、その部分今後もぜひ継続して発展させてほしいと思っています。

最後に再整備を予定している体育館について。再生可能エネルギー、空調負荷の抑制、躯体の高気密とエネルギーの高効率利用などの環境計画を考えているのか?また、今後の要求水準書に環境への配慮を載せるのか?私が反対をしていた第2庁舎の整備の中ではそのような視点が盛り込まれた環境計画があったので(唯一評価できる部分だったので)そういったことを是非他の公共施設でも生かしてほしいと思っています。