昨日の勉強会の報告

昨日は明石へ勉強会に参加してきました。
奇しくもパリでのCOP21が開催されるという繋がりでのお話でしたがパリで あんな惨劇があり、なんとも複雑な思い。
でもお話を聞いて環境問題や平和な世の中を思う気持ちは繋がっているなと思う のと同時に、環境を考えない人たちは自分たちの目指したい国家や自分 たちの ことだけしか考えてないんじゃない?と、あらためて思うのでした。(聞こえの いいことばかり言って、結局は自分たちのやりやすいように動か そうという自 分勝手な感じ)
お話ししてくださったのは京都のNPO法人「気候ネットワーク」の田浦健朗氏。
気候ネットワークの活動概要や組織のことから始まり、法人立ち上げの契機と なったCOP1から現在までの流れの簡単な説明。今の日本の立場や方向 性な どを聞かせていただきました。
まだまだ勉強不足のためにお話をきくのに精一杯でしたが、世界で5番目のCO₂ 排出国の日本。その意味をもっと考えて行動しなければいけないのに 今出して いる削減目標は非常に消極的な数字。その上まだまだ火力発電所を新たに新設し ていこうというのです!(ちなみに48基もの計画がありその 内6基は兵庫県 内)原発の代わりに石炭火力発電に頼るのではまったく意味がないということも あり、では目指すべきは?というところで「市民協働発 電所」の成果と今後の お話し…
「市民共発電所」と聞いてまず思いつくのがお隣の宝塚市さんにある「宝塚す みれ発電」このあたりではもうすっかり有名なのかな?と思います。京 都市に も同じく、市民共発電所があり、地域の中で電気を作り作った電気は地産地消 しながら地域に還元され、新しいお金の流れができ地域の活性化 につながると いうもの。夢のようなお話だけど夢ではなく、自然エネルギーを使って自分たち の力でまちを継続させていく方法を実践しているまちが、 京都や宝塚だけでな く岡山県の粟倉村や滋賀県湖南市でもおこなわれておりその事例も紹介していた だきました。粟倉村では100年の森構想として自 然エネルギーと森林事業、 観光産業などから雇用も生み出し村民と行政が協働した地域づくりをされ、移住 してくる方々も増え村が活性化しているそう です。現場を是非見てみたい!と 思いました。
気候ネットワークでは小学生向けに「こどもエコライフチャレンジ」というもの をしていて、全校で毎年温暖化防止教育の取り組みをされているそうで す。子 どものころからの意識づけはもちろんのこと、家庭にも波及していると思いま す。きちんとしたデータはないようですが市民意識調査の中で対象 年齢のいる 家族は環境問題に対しての意識が高かったそうです。
昨日のお話の最後に温暖化対策に対する考え方で世界平均66%(フランスは 88%)が「温暖化対策が生活の質を高める」と答えているのに対し、日 本で は17%という低さ。まずは市民レベルからの意識改善も必要かと思います。節 電ができるこの世の中ですから、その大切な電気を自然エネルギー で!という 思いへ繋がっていけると思います。