CAPセンターJAPANの定期総会記念講演会に参加させていただきました。
講演をしてくださったのは、川崎市の子どもの権利条例制定に尽力された小宮山健治さん。
もと中学校教諭として、障害のある子ども、外国にルーツのある子ども、様々な困難を抱えて生きていく子どもたちの出会いを通した経験から
子どもの権利条制定に深く関わられたそうです。
今回の講演では、条例制定の経過ではなく、条例の要になる子どもの声を聞くということはどういうことなのか?
をご自身の経験を通して話をしてくださいました。
「子どもの声をきく」
これが本当に難しい場面なんだと思います。
子どもとひとくくりにしてもいろんな子どもがいます。
重度重複障害児学級で出会った子どもたちの声をきくってどういうことなのか?
非行問題として取り扱われる子どもたちの声は?
虐待されている子どもの声をどうききだすのか?
子どもの権利条例には必要不可欠なこの「子どもの声をきく」ということが
おとなの力量も問われるとても大事なことなんだとあらためて思い知ることになりました。
実際にあった学校現場での子どもたちの困難さは、
想像以上のものでそんな困難な中でもその状況を自分のこととして
受け入れ生きていかなければいけない子どもたちにどうおとなは向き合えるのか?
子どもの権利条例はすべての子どもたちの最善の利益を守るために本当に必要な条例になります。
制度を作って終わりでなく、その時その時の社会状況に一番影響を受けるのが子どもたちであり、
作った制度が本当に機能しているのか確認できるツールとして条例は必要なものです。
良いお話しを聞くことができました。