ユースセンターについて
子ども基本法ができたことで、今まで対象になることが少ない若者世代に向けての
政策を進めていけるチャンスが広がっていると感じています。
そのことを実現していくために今回は基本的なことについて質問しました。
ア、西宮市としての若者世代に向けた政策推進についての考え
「こども基本法」の第五条に、地方公共団体の責務として「第五条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、こども施策に関し、国及び他の地方公共団体 との連携を図りつつ、その区域内におけるこどもの状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」とあります。
また、第十条に「市町村は、こども大綱(都道府県こども計画が定められているときは、こども大綱及び都道府県こども計画)を勘案して、当該市町村におけるこども施策についての計画(以下この条 において「市町村こども計画」という。)を定めるよう努めるものとする。」とあります。
西宮市では国の示すこども計画については策定しないとしていますが、子ども・若者育成支援推進法なども含まれるこども計画について策定しないとした場合、どのようかたちで西宮市として若者世代に対する市の取り組みを評価し施策の推進をはかるのか現状では見えていません。
Youth委員会(高校生が中心となって9か月足らずの時間をかけて調査などをし、市に政策提言をします)などの取り組みはこども大綱に書かれている子ども若者の社会参画や意見反映に結び付くものでこれからさらにこども大綱に沿ってブラッシュアップされていくものと思われますが、若者世代の施策推進について今後どのようにして検証、評価をするのか?市独自の計画策定は行わないのか?市の見解を伺います。
Youth委員会とは…↓
イ、ユースセンターの設置について
こども大綱には子どもの居場所作りに関する指針に基づき子ども若者の声を聴きながら居場所つくりを推進するとあります。
これまでにも議会ではこどもの居場所の提案をしており、小学生には居場所作り事業から放課後キッズに移行した放課後の子どもの居場所が提供されつつあります。
若者に対する居場所いわゆるユースが集える場として芦原むつみが再整備される際に児童館を中学生でも行きやすい工夫をということや、公民館等の公共施設に学習室の設置をと提案してきました。
そのユースに対して何も目的がなくても行ける場所でユースワークを大切にしその理念のもと動けるユースワーカ―を配置したユースセンターについて西宮市では設置に向けて検討を進めてほしいと考えています。市の見解をお聞きします。
(市の答弁)
本市では次代を担う若者のために総合的な青少年施策を推進しており、毎年青少年施策の概要を作成し、本市の青少年施策の方向を示し全庁的に行っている青少年施策を取りまとめております。
内容については、副市長を本部長とする青少年育成推進本部会議で報告し、市ホームページにも掲載して周知に努めているところです。
一方、子ども・若者育成支援推進法第9条第2項では、市町村において子ども・若者育成支援についての計画を作成することが努力義務とされています。
また、国においては、令和5年12月22日に閣議決定されたこども大綱の中の「第2こども施策に関する基本的な方針」で、こどもまんなか社会の実現に向け、全てのこども・若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができるよう6つの柱をこども施策の基本的な方針としています。
本市においては、若者世代に向けた独自の計画策定の予定はございませんが、国の方針に基づきながら、市としても若者世代が生きづらさを感じないよう引き続き青少年施策を推進してまいります。
子供や若者の居場所の一つとなる自習室については、関係機関と連携を図りながらあらたな設置に向けて検討しています。
今年度の夏季休業期間には中高生を対象とした自習室を、教育委員会神祇官分室に設置し開放いたしました。
また、中央図書館移転整備構想及び計画素案においても、中高生の居場所となるコーナーの設置が検討されています。
議員ご指摘のような、自習室や若者が集える居場所だけでなく、ユースワーカーを配置したり、また、音楽スタジオの設置や、各種イベントの開催のほか、リスクの早期発見や対応が可能となるようなユースセンターの必要性については認識しております。
一方、本市においては、ユースワーカーを配置したユースセンターの設置については、既存施設の活用の可否や組織、人員体制など課題もあり、現時点では困難と考えております。
今後は、高校生が主体となって市に政策提案するYouth委員会での意見や他市の事例を参考にしながら、本市にとって若者世代に寄与できるユースセンターの設置について研究してまいります。
以上
一足飛びというわけにはいきませんが、「必要性を認識している」という
言葉を引き出すことができました。
今後も引き続き提案していきたいと思います。