今日は7月の教育委員会会議の定例会でした。
教育長報告では
ユニセフレポートカード16について
子どもの幸福度をはかる指標別に
様々な視点から子どもたちの現状を見ていくものです。
日本の幸福度は38国中20位
子どもの自殺率の高さや社会的スキルの低さが
影響しているそうです。
また、この指標の中では
「全体で15歳の子どもの約23%が、月に数回以上いじめられたと答えました。日本ではその割合が約17%でした。いじめは、長期的に子どもたちの人生に影響するという調査結果もあり、すべての人の課題であるべきだと思います。頻繁に(月に数回以上)いじめを受けている子どもの方が、そうでない子どもより生活満足度が低いという結果が、すべての国について示されました。日本についても、頻繁にいじめられている子どものうち生活満足度が高い子どもの割合は約50%で、これは、調査対象となった国々の中でほぼ最も低い割合でした。
また、学校への帰属意識が高い子どもの方が、学力も生活満足度も高いという結果も示されました。その差は生活満足度の方により大きく現れ、日本の、学校への帰属意識がより低い子どもたちの中で、生活満足度が高い子どもは約40%で、調査対象の中で、最も低い割合となりました。」
という内容のご紹介をされていました。
(学校への帰属意識か…
これはどんなものなのかもう少し知りたいところだなあ…と聞きながら思いました。)
教育長のお話の中で
精神的幸福度は37位
身体的健康は1位という日本のアンバランスさが
私も聞いていて興味深いところだなと思って聞いていましたが
教育委員の中からも
この部分に着目されている方がいらっしゃってさらに深く知りたいというところは共感しました。
また、GIGAスクール構想についても触れられており
メリットやデメリットについてもお話がありました。
今後のデジタル教科書についてどうなるのか?現場での運用面での問題点なども
徐々にわかってきていることもあるようです。
教育委員さんからは
ICTは道具だけれども、それは
教えるためなのか?学ぶためなのか?
それぞれに整理する必要があるということ
また、個に対してどうなのか?協働学習ではどうなのか?遠隔の中ではどうなのか?
そこにもそれぞれに着目していく必要があるのだと
聞いていて感じました。
その関連で
毎日新聞で紹介されていた
インターネットコオロギについての話題にも及び
インターネットコオロギってなんだ?
となったので他からも引用
考えさせられる内容でした。
子どもたちには
「食う寝る遊ぶ」
が基礎を作っていくんだということを教育委員の方がお話してくださっていました。
いじめに関しても
15歳で23%が月に数回のいじめを経験しているということ
でもこれは、児童期だけの問題ではなく
乳幼児期の他者との関りも関係しているのでは?
また、いじめている子の問題も考えていく必要があるという
話にもなりました。
審議案件の議題の中では…
学校運営協議会の委員の構成についての話になり
学校によっては教職員が多く入っているところもあれば
管理職だけの学校もある
みんなで学校を作って行くということを考えたら
教職員も多数入った方がいいのでは?との意見や
年齢構成や男女比も考慮されるべきだろうという意見もありました。
こころんサーモ(市長のコラムの中でも紹介されています)についての報告があり
こころんサーモとは「子ども理解と生徒指導を目的とした心理状態チェックシステム」
2学期より運用スタート
対象は5年生から中2まで
教員の子ども理解をデータ化してエビデンスに基づけるようにするとのこと。
自殺予防の観点から文科省も提言しており
こころんサーモは文科省での事例紹介として取り上げられることになっているそうです。
教育委員さんからは客観的なデータの今後の使い方の研修が必要だろうということや
分析した後SCやSSWとどう繋がるか?
個人と学級の問題をどのように解決していくのか?
という意見が出ていました。